このように考えてる高校生のお子様をお持ちの親御様に向けての記事になります。
本記事では「勉強しない子供の気持ちと親の役割」をまとめてあります。
親からすると、子供が家で勉強している姿を見ないと「本当に大丈夫?」と不安になりますよね。
けれど、デリケートな問題なのでなんて声をかけていいのか、どうやって接したらいのかも難しいところ。
そのため間違った接し方をしてしまうと、子供に悪い影響を与えたり、親子の関係が悪化したりする可能性があります。
逆に正しい声のかけ方や接し方をすることで、今まで勉強をしてこなかった子供が自ら勉強するようになります。
親としてもこれ以上の安心はないですよね。
受験は今後の人生に大きく影響する一大イベントで親子で戦うものです。
親には親の役割があります。
僕が受験生の時は、両親が上手に僕を支えてくれました。
そのおかげで名古屋大学に現役合格することができました。
この合格は親子で手に入れたものだと言い切れます。
本記事には、高校生の気持ちから、親としての役割まで詳しく書いたのでぜひ最後まで読んでください。
この記事で分かること
- 高校生の子供が勉強しない理由
- 勉強しない子供への正しい接し方
- やる気を下げる間違った接し方
- 受験に対する考え方
高校生の子供が勉強しない理由
ではまず、主な高校生の子供が勉強しない理由を解説していきます。
最初に子供がどんなことを考えているのかから理解しましょう。
これは僕自身が受験生の時に感じていたものがほとんどです。
高校生の子供が勉強しない理由
- 勉強がつまらなくてやる気が出ない
- 勉強する意味が分からない
- 勉強以上に悩みがある
- 授業や部活で疲れている
- 誘惑に負けてしまう
- 明日からやればいいと考えている
- 目標が不明確である
- すでにボーダーラインを超えている
順番に解説していきます。
高校生の子供が勉強しない理由①:勉強がつまらなくてやる気が出ない
1つ目の理由が、単純に勉強がつまらなくてやる気が出ないからです。
勉強は特別楽しいものではないです。
もし、自分の好きなことについて勉強できるなら楽しいかもしれません。
しかし、受験勉強は科目が指定されており、たとえ嫌いであっても強制的に勉強をしないといけないです。
やりたくもないことをやるのは、正直かなりの苦痛ですよね。
とはいえ、その苦痛から逃れることはできません。
つまらないことがいきなり楽しくなるなんてこと、ほぼないですから。
苦痛を感じながらでも、勉強をしようと思える心の強さが鍵になります。
高校生の子供が勉強しない理由②:勉強する意味が分からない
2つ目の理由が、勉強する意味が分からないからです。
もちろん、勉強をすることに意味はあるし、人生においても大事なことです。
しかし、高校生の場合はまだ視野が狭く、そのことに気づけいないことも多々あります。
漠然と勉強は大事だとは考えているでしょうが、本心は「こんな勉強して将来何の役に立つのか?」です。
本人がやらなくてもいいと考えているうちは、周りにいくら「やれ」と言われたところで変わりません。
やらされている勉強では長続きしませんからね。
だから、その視野を広げてあげることが親の役割であり、勉強を始めるきっかけにもなります。
高校生の子供が勉強しない理由③:勉強以上に悩みがある
3つ目が勉強以上に悩みがあるからです。
高校生は勉強だけをしているわけではないです。
人間関係の悩みなど家族に相談できないことを抱えている可能性もあります。
そのことがつい気になってしまって、勉強が手につかなくなっているのでしょう。
高校生の子供が勉強しない理由④:授業や部活で疲れている
4つ目が、授業や部活で疲れているからです。
高校生は朝から夕方まで授業があり、人によってはそのあと部活があります。
となると、学校生活を送るだけでものすごく疲れます。
帰宅したら、もう何もしたくないくらいの疲労が溜まっていて、勉強どころではないこともあります。
高校生の子供が勉強しない理由⑤:誘惑に負けてしまう
5つ目が、誘惑に負けてしまうからです。
高校生の場合だと誘惑はスマホが1番多いでしょう。
お子様は家でスマホばかり使ってませんか?
スマホはSNS、ゲーム、YouTubeなど、誘惑を凝縮したアイテムです。
見る必要がないのに、手放せない高校生は非常にたくさんいます。
誘惑に負けず、勉強するというのはなかなかの精神力がないと無理です。
取り上げるの逆効果になるので、正しい使い方を身につけたり、誘惑に負けない環境づくりをする必要がありますね。
高校生の子供が勉強しない理由⑥:明日からやればいいと考えている
6つ目が、明日からやればいと考えているからです。
人は面倒くさがりで後回しにするのが得意です。
高校生も勉強しないいけないと分かっていても「明日からやればいいか」と考えてサボろうとしてしまいます。
これは性格にもよる部分で難しいですが、だからこそ親の大事な役割とも言えます。
時間の重要さをいかに伝えられるかが、子供のやる気を左右するでしょう。
高校生の子供が勉強しない理由⑦:目標が不明確である
7つ目が、目標が不明確であるからです。
どこの志望校に行きたいのか、そのためにはあと何点に必要なのかを決めずに、勉強するのはとてもしんどいです。
マラソンでも、ゴールがあるから頑張ろうと思えるけど、「とりあえず走り続けてください」と言われたらどうでしょうか?
相当つらいですよね。
それと同じことが受験勉強にも言えます。
もしかしたらお子様は、目標が不明確なまま、とりあえず毎日を過ごしているかもしれません。
これではいつまで経ってもやる気は起きません。
高校生の子供が勉強しない理由⑧:すでにボーダーラインを超えている
8つ目が、すでにボーダーラインを超えているからです。
たしかにもう志望校が合格圏内に入ると安心してしまい、勉強しようとも思わないですね。
ですが、これには注意が必要です。
なぜなら、全国の生徒は本番に近づくにつれて成績を上げていくからです。
そのため、たとえお子様の現在の模試の評価が良くて、A判定だったとしても、本番で抜かされる可能性があるのです。
人によってはこれらの理由が複数混ざっていることもありますし、僕に至っては8つ目の「すでにボーダーラインを超えている」以外全てありました。
でも、これを知って「なら仕方ないか…」で終わってはいけません。
なぜなら、あなたの子供に限らず、全国の高校生が同じように考えて、その上で必死に勉強しているからです。
そして受験に勝ち、志望校に受かっていきます。
しない理由を盾にいつまでも現実から逃げて勉強をしなかったら、良い成績なんて残せるはずがないです。
勉強しない理由はたくさんありますが、やらずに困るのはお子様自身です。
本記事を読んでいる人の中には、「もっと勉強すればよかった」「いい大学を出ればよかった」と考えている人もいるでしょう。
このままにしておけば、そういう後悔を子供も味わうことになります。
厳しい言い方になりましたが、子供の気持ちに寄り添った上で、後悔することがないように親として正しいサポートをできるようにしましょう。
正しい接し方をするために
では、勉強しない高校生の子供にどうやって接したらいいのか、正しい接し方を解説します。
その前に1つ知っておいて欲しいことがあります。
それが「接し方に正解はない」ということ。
なぜなら親子の関係によって大きく異なるからです。
僕の場合、親と仲が良く、受験時もギクシャクすることがほとんど無かったです。
一方で友達の中には親と仲が悪く、会話をほぼしないという子もいました。
だから、どの家庭にも当てはまる模範解答のようなものは存在しません。
それを踏まえた上で、子供に合う正しい接し方を身に付けてください。
僕の受験生の時の経験も踏まえて、6つの正しい接し方を紹介します。
やる気のない子供との正しい接し方
- 目標を明確にしてあげる
- 勉強の大切さを伝えよう
- 話題を考える
- 基本的に黙って見守る
- 心身のケアをしてあげる
- 子どものことを把握する
1つずつ解説していきます。
正しい接し方①:目標を明確にしてあげる
目標のない子供にはまず、目標を明確にしてあげてください。
目標がないうちはいつまで経っても勉強スイッチが入りません。
これは高校の先生とやっているはずですが、親子の距離感だからこそ話せることもあります。
志望校もそうだし、その先の将来についても話せるといいです。
この時に大事なのが、必ず子供が自分で話すと言うこと。
誰かに決められた目標では1ヶ月も頑張れません。
親の願いもあるとは思いますが、それよりもまずは子供の考えを優先してあげましょう。
正しい接し方②:勉強の大切さを伝えよう
勉強する意味が分からないお子様に対しては、どうして勉強しないといけないのか、勉強の大切さを伝えましょう。
自身の経験からでもいいですが、できれば子供が身近に感じられるように伝えられることが理想的です。
「選択肢がどう増える」「就職に有利」など勉強することで、どんな未来があるのかを教えてあげてください。
これだけで子供のやる気が出るかは分かりませんが、重要なことです。
正しい接し方③:話題を考える
話題を考えるのも大事な接し方の1つです。
高校生は1日のほとんどの時間、勉強と向き合っています。
その上で家でも勉強の話題ばかりだとうんざりする子もいるので、勉強と全然関係ない話題にするといいです。
勉強にはメリハリが大事。
常に緊張状態でいると、疲れるし、勉強しようという意欲が湧いてきません。
普段、お子様との話題が勉強のことばかりになっていませんか?
もしそうなっている場合は、見直してみましょう。
正しい接し方④:基本的に黙って見守る
子供は親に色々「勉強しないと」と急かされたり心配されたりすると、ストレスが溜まります。
親としては頑張って欲しいという気持ちがあるので、口出しをしたい気持ちがありますよね。
だけど、それによって子供のやる気を失わせている可能性があります。
基本的には、黙って見守るのがいいでしょう。
それでたまに何か尋ねるくらいにしてください。
「無関心はダメだけど、過干渉もダメ」という難しいバランスですが、これが高校生の親の役割だと言えます。
正しい接し方⑤:心身のケアをしてあげる
勉強に関することは学校や塾を信じて、心身のケアをしてあげてください。
僕が親にしてもらって1番嬉しかったことは、これです。
毎日、ご飯や弁当を作ってくれて、くだらない話をしてくれることが本当に嬉しくて、感謝しています。
心身のケアは親にしかできないことです。
今以上に頑張る必要はないので、出来る範囲で子供を支えてあげてください。
正しい接し方⑥:子供のことを把握する
子供の志望校はどこか?今成績はどうか?あとどれくらい伸ばさないといけないのか?
こういった子供の受験に関することはきちんと把握しておきましょう。
そういうことも知らずに何かアドバイスをしても、子供は「何も知らないくせに」とストレスを感じ、やる気が下がる原因になるかもしれません。
干渉しすぎるのもマイナスですが、無知であるのも悪いことです。
重要なことは、「無関心はダメ、過干渉はダメ」ということ。
言われてできることではないですが、このことを忘れずに接してあげてください。
高校生は繊細です。
周りの些細な言動でストレスを感じたり、やる気をなくしたりしてしまいます。
適切な距離感と言動を心がけましょう。
子供のやる気を余計に下げる間違った接し方
次に解説するのは、間違った接し方です。
よかれと思ってしている接し方も実は、子供にとっては悪影響であることもあります。
普段の接し方と比べつつ読んでみてください。
やる気のない子供との間違った接し方
- 「勉強しなさい」と言う
- 物で釣る
- 子供のことを把握していない
- 比較する
- ルールを強制する
順番に解説していきます。
間違った接し方①:「勉強しなさい」と言う
勉強していない子供を見るとどうしても「勉強しなさい」と言いたくなりますよね。
ですが、実は「勉強しなさい」と言ってもあまり効果がないことが、ベネッセの第4回子育て生活基本調査(小中版) [2011年]の結果で分かりました。
どういう内容かというと「勉強しなさい」と親が声をかけた場合、小1で7.2分、小6で10.1分勉強時間が伸びた。
しかし、中学生の場合だとその逆になり、中3だと「勉強しなさい」と声をかけなかった方が24.3分も勉強時間が長かったというもの。
高校生の調査はされていないのでわかりませんが、おそらく中学生と同じように「勉強しなさい」と言われたら勉強時間が短くなることが予想されますね。
「勉強しなさい」と言うのがNGな理由はそれだけではありません。
もう1つの理由が、言われてやる勉強の質は低いからです。
自ら進んでやる勉強と誰かに言われて渋々やる勉強。
同じ質でできるかと言ったら厳しいですよね。
だから、なるべく子供が進んで勉強をするように促してあげてください。
間違った接し方②:物で釣る
「模試の成績が良かったら、欲しいもの買ってあげる」というような、物で釣ってやる気を出させようとするのはやめてください。
これをすると目的が勉強ではなく、物になってしまいます。
悪いことではないのかも知れませんが、それを達成してしまえば目標を失います。
これは外発的動機付けと言われますが、本来は子供自身からわき出る内発的動機付けによって勉強をすべきです。
内発的動機付けは、「勉強して将来○○になりたい」など勉強の延長線上に目標があるので、受験まで途切れることなく長期にわたってやる気を維持してくれます。
間違った接し方③:子供のことを把握していない
子供のことを何も把握していないのは、良くないです。
何も分からない人に「勉強頑張ってる?」と言われても、正直ストレスが溜まります。
これは子供に悪影響です。
志望校、成績などについてはきちんと把握しておきましょう。
全く知らない人は、子供と一度ゆっくり話をしてみてください。
間違った接し方④:比較する
子供はとにかく比較されることが嫌いです。
だから、クラスメイトや兄弟、姉妹と比較することはやめましょう。
高校生は普段からテストや模試で順位が出されて、嫌になるほど比較されています。
志望校に対して自分がどの位置にいるのか、あとどれくらい点数が足りないのかも分かっています。
そのため、追い打ちをかけるように親からも比較して話されたら、かなり精神的にきついです。やる気も失います。
僕は兄がいて、兄の方が明らかに賢かったので、比較されても気になりませんでしたが、こういうタイプは珍しいです。
極力誰かと比較するのはやめましょう。
間違った接し方⑤:ルールを強制する
親からルールを強制するのもよくないです。
例えば、スマホ。
家に帰ってきてからずーーっとスマホを使っている様子を見ると、「スマホは1日1時間まで!」とかルールを強制したくなりますよね。
だけどこれはいけないです。
人は、誰かから行動を制限されるのが嫌いだからです。
もし、ルールを決めたい場合は、一緒に相談して子供が決めてください。
自分が決めたルールだと守ろうという気持ちになり、責任も感じて破りづらくなります。
甘やかすのはよくないですが、子供のことを考えていない言動はしないように気を付けましょう。
叱るのはいいのか?
全く勉強をしている様子がない場合、叱るのは仕方の無いことです。
ただ、叱る側も叱られる側も気分のいいものではないですよね。
親子の関係が悪化し、勉強する気をさらに失わせかねないことも考慮しましょう。
だから、一方的に言うのではなく、なるべく会話にしてください。
感情的になるのではなく、子供に思いを伝え、勉強を頑張ってほしいと素直な気持ちを伝えましょう。
そして、子供の口から現状や目標を話せる空気感を作ってあげてください。
寮生活とかで無い限り、毎日顔を合わせることになります。
だから、子供が「家に帰りたくない」「家の居心地が悪い」と思うようなきっかけを作らないように注意を払ってください。
親がストレスをためすぎない
ここまで色々お話しました。
だけど、一度にいろんなことをしすぎるのは危険なのでやめてください。
子供のためとはいえ、急に慣れないことばかりすると自分も負担が大きくなり、ストレスが溜まってしまいます。
特に今は”受験うつ”というものが子どもだけでなく、親にも起きています。
受験による過度なプレッシャーから子供だけでなく、親までうつになるということです。
受験時はピリピリするので、親子共に精神的にも不安になります。
そのため、心の病気にもなりやすくなるので、無理をせずに出来るだけのことをしてあげてください。
受験ストレスを減らすための子どもとのかかわり方はこちらの記事にまとめたので、参考にしてください。
→【放置危険】受験生の親必見、受験ストレスが解消される子どもとの接し方
勉強のことはプロに任せるのがおすすめ
勉強の成績や志望校に合格できるかということは親としてものすごく気になりますよね。
だけど、高校生の勉強の内容は難しいので、自分で直接教えるのも難しいし、子供もやりづらいでしょう。
だから、勉強に関してはプロに任せることをおすすめします。
学校の先生でもいいです。
しかし、学校の先生は忙しいので、生徒一人ひとりのために時間を使えません。
分からないことをすぐに相談できないこともしばしば。
一方で、今なら塾に通わず、自宅でも高品質なサービスを受けられる恵まれた時代なので、そういったサービスを利用するのもアリです。
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そして、勉強のことはプロに任せて、その分心身のサポートをしてあげてください。
まとめ: 受験は親子で協力して戦うもの
今回は「高校生の子供が勉強しない理由と接し方」について書きました。
受験は親子で協力して戦うものです。
全然勉強しない我が子を見て、色々思うことがあるかもしれません。
それでもお子様の気持ちを理解した上で、親としてできる限りのサポートをしてあげてください。
受験において親の支えは非常に大きなものです。
僕は大学受験に成功しましたが、これは間違いなく親の支えがあったからです。
本記事を読んでくださったご家族が、少しでも良い結果を修められるように応援しています。