英単語帳DUOは極めれば日常会話に困らない英語力を身につけられる最強の英単語帳です。
個人的には、単語帳の完成形だと思っています。
1ヶ月勉強を続ければ、英語力が劇的にアップするでしょう。
でも、どうやって使えばいいか、わからないという人もいますよね。
そこで今回は、「ダイキ流英単語帳DUOの効果的な使い方」を紹介します。
英単語を知らないと、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの全てのスキルが伸びません。
だから、英単語は英語の上達に欠かせないです。
僕自身、大人になって改めて英語の勉強を始めたのですが、スタートは英単語からでした。
使っている単語帳はもちろん『DUO3.0』です。
最初はやってもやっても忘れてしまうし、「使いこなせてないなー」と思うことが多々ありました。
そこで、DUOの使い方を試行錯誤して、ついに自分なりの効果的な英単語帳の使い方を見つけることができました。
使い方次第で、覚えられる英単語の数やスピードは大きく変わります。
実際に、僕は今回お伝えするDUOを使った勉強法のおかげで1日で100単語を覚えることに成功しました。
今「DUOの使い方がよく分からん!」という人は、本記事のいいところだけ吸収して、実践してだされば嬉しいです。
ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- 英単語帳DUOの魅力
- 単語を使えるようになるDUOの使い方
- DUOを使うときの注意点
- DUOはどんな人におすすめ?
DUOってどんな単語帳?
まずは、DUOがどんな英単語帳なのか、簡単に解説します。
DUOの概要
- 総掲載語7,866語
- 単語5,025語
- 熟語2,841語
後で他の単語帳と比較しますが、この掲載数は単語帳の中でもかなり多いです。
DUOの語彙レベル
- 大学入試 偏差値58~65程度
- 英検 準一級
- TOEIC 600~780点
- TOEFL 60~90点
語彙レベルから分かることは、基礎が出来ている人がワンランク上を目指すのに使うとよいということ。
初学者向けではないと言えます。
DUOは使い方をマスターすれば、超便利な単語帳
英単語帳には様々な種類があります。
シスタン、ターゲット、速読英単語など有名な単語帳がありますが、DUOはそれらの単語帳に並ぶ有名な英単語帳です。
Amazonでも☆4.5というかなりの高評価。
受験生はもちろん、英語を勉強したい社会人からの支持が高いです。
DUOはどうしてそれほどまで高評価なのか、DUOの特徴を解説します。
DUOの特徴まとめ
- 1つの例文でたくさんの英単語を覚えられる
- 例文にストーリー性がある
- 教授達が作った価値ある例文
- 7,866語を1冊で学べる
- 総復習が簡単
順番に解説していきます。
DUOの特徴①1つ例文でたくさんの英単語を覚えられる
DUOの最大の特徴が、例文に覚えるべき単語が詰め込まれていることです。
他の単語帳でも例文は載っていますが、その密度が段違い。
DUOの場合、1つの例文に覚えるべき単語や表現を5,6個ぶち込んでます。
だから、その例文を覚えてしまえば、英単語を一気にまとめて覚えることが可能なのです。
具体的な数字だと、DUOは2,569語をわずか560本の例文でまとめています。
これは通常の単語帳が必要とする例文数の5分の1です。
80%も読む負担が軽減されているので、いかに無駄が省かれた単語帳かわかりますよね。
それに加えて、例文ごと覚えてしまえば、その単語をどうやって使えばいいのかも同時に学べるので一石二鳥です。
知っているけど使えない!という失敗がなくなるのもDUOの強みと言えますね。
DUOの特徴②例文にストーリー性がある
「例文を覚えるのが苦痛なんだよ!」と思った人へ。
DUOの例文は決して無機質なものではなく、単語を詰め込みながらもストーリー性を感じられるものになっています。
例えばDUOには同じ名前の人物が何度も出てくるんですよね。
その人物達がそれぞれ性格や特徴を持っていて、展開があってなかなか面白い内容になっています。
(ボブが「それに反対だ!」と言って会話に割り込んできた。けれども、誰も耳を貸さなかった。)
(ニックに口答えしたって無駄だよ。言ってみりゃ彼は独裁者さ。)
こんな感じです。
硬い文章が嫌い&お笑いが好きな僕にとってはたまらない例文です。
自分もこの世界に入って、みんなの顔をイメージしながら勉強するとクスッと笑えてきます。
こういうちょっとした楽しさは、勉強を続ける上で大事ですね。
DUOなら「次はどんな文だろう?」って楽しみながらサクサク進めますよ。
DUOの特徴③教授達が作った価値ある例文
必要な単語を詰め込んだ例文ってことは、ちょっと強引な部分があるんじゃないかと思う人もいるでしょう。
僕は高校生の時、それから社会人になってまたDUOを使ってますが、違和感を抱いたことはないです。
それもそのはずでDUOを作成するにあたり、米国の大学教授3名を含む15名のネイティブが関わり、「暗記する価値のある英文」と謳っているから。
ぎこちなくならないようによく作ったなというのが正直な感想…。
覚えてしまえば、海外でそのまま利用できるということです。
それがわかるとモチベーションも上がりますよね。
DUOの特徴④7,866語を1冊で学べる
DUOは単語帳の中でも掲載されている語数が7,866語と、かなり多いです。
他のものと並べると…
- システム英単語:約2,200語
- ターゲット1,900:3,473語
- 速読英単語 必修編:3,250語
- 鉄壁:4,249語
- DUO3.0:7,866語
DUOは長期にわたって使える単語帳で、辞書としてもある程度利用できます。
もちろん、これだけ載っているというだけで、覚えられるかどうかは別の話なので要注意。
何回もやることで「あ、こんな表現があるんだ」とか新たな発見ができる奥深い単語帳であることはまちがいないですね。
DUOの特徴⑤総復習が簡単
別売りのCDは560個の例文が約1時間でリスニングできるように作られています。
つまり、1時間で約2,600語をサクッと復習できるということです。
忙しい人でも英語の勉強を進められて、リスニングはもちろん、シャドーイングをすることでスピーキングも鍛えられます。
DUOを使用する前の注意点
そんなDUOですが、使ってみてわかったことがあります。
使用前の注意点として、まとめて解説します。
注意点がこちらです。
DUO使用前の注意点
- 文法が分かりづらい
- 派生語・対義語などは気合いで覚える
- 復習CDは別売り
1つずつ解説します。
DUOの使用前の注意点①文法は分かりづらい
DUOは文法に関する細かい記載はされていないです。
だから、文法についての知識がないと例文が分かりづらくなる可能性があります。
例えば「これは過去形?過去分詞?」とか。
文法が勉強したいなら別の教材で補わないといけないです。
僕個人の意見としては、第一にDUOで単語と例文を覚えて、文法をその後やるのがおすすめです。
その方が文法に集中できるからです。
文法やっている時に、分からない単語が出てきていちいち調べて…と繰り返していると集中できません。
だから、「単語はバッチリ!今からは文法だけに取り組める!」という状態の方が学習が捗ります。
DUOの使用前の注意点②派生語・対義語などは気合いで覚える
DUOの最大の特徴は、560例文で2,569語学べることと言いました。
しかし、それ以外にもたくさんの単語や表現が載っていて、それらには例文がないので気合いで覚えなければなりません。
とはいえ、見出し語2,569語覚えるだけで相当な単語力がつくので安心してください。
見出し語以外は必要に応じて覚えていけばOKです。
DUOの使用前の注意点③復習CDは別売り
DUOには復習に使えるCDがあるのですが、それが別売りなのが残念なところです。
本格的に英語を学ぶのであれば、リスニングや正しい発音をする練習になるので、ゲットしたいところです。
でも、最初は単語帳だけでも十分なので、必要に応じて購入を検討してください。
DUOを通して目指すべきはどこ?
DUOがどんな単語帳なのか解説しました。
ここからはDUOを使ってどこを目指すべきなのかを説明します。
DUOを使って目指すべき場所
- 見出し語が全て分かる
- スムーズに音読できる
- 例文を暗唱できる
- 同義語、対義語を覚える
こんな感じです。
まず目指すべきは、見出し語の意味が分かることです。
例文の中にある見出し語が分かれば、約2,500語をマスターできます。
そこからは徐々にスピード、精度を上げていきます。
発音やアクセントに注意して、繰り返し読み込んでください。
これをすることで、リーディングだけではなく、リスニングやスピーキングも鍛えることができます。
繰り返す中で例文を暗唱できるまでになることが理想です。
そこまでできたらその単語を自分のものにできています。
あとは、ディクテーション(=英語を聞いて書き取る)をすると、ライティングも鍛えられるのでやってみてほしいです。
最後は知識を広げていく過程です。
例文に載っていない同義語や対義語などを覚えて、自分の語彙力を鍛えましょう。
DUOには相当な量の単語が掲載されてるので、何周もしながら少しずつ増やしていく感じです。
DUOはここまで使い込める教材です。
ただ英語学習の目的によって、どこまで頑張ればいいのか違うので、自分の目的を明確にして勉強しましょう。
DUO使った具体的な勉強法
では、DUOはどうやって使えばいいのか。
僕が実際にやっている勉強法を紹介します。
僕はこの方法で1日100単語を覚えることができました。
それも、ただ覚えるだけではなくてちゃんと使えるレベルです。
具体的な勉強法はこちらです。
具体的なDUOの勉強ステップ
- まずはとにかく1周する
- 見出し語と例文を覚える
- スピードを上げる
- 精度を上げる
- 知識を広げる
1つずつ解説します。
step
1まずはとにかく1周する
まずはとにかく1周してください。
英語学習が上手くいかない人のほとんどは途中で挫折してしまうことにあります。
せっかく頑張ろうとしているのにそれはもったいないです。
だから、何がなんでも1周してください。
声に出す必要もないし覚える必要もないです。
例文を読む、日本語訳を見る、どんな単語が使われているかを見る。
流し読みで、スピーディーに読んでください。
内容的にも面白いので、読み物としてくらいの感覚でいいでしょう。
ここでの目的はあくまでも「とにかく一周すること」です。
ゴールがわからないのに1から真面目に勉強してもつまらないので、まずはゴールに一度立ってしまいましょう。
step
2見出し語と例文を覚える
1周できたらここからは本格的に覚える工程に入りましょう。
覚えるときのポイントをまとめました。
- 1日1~2セクションやる
- 音読×5回(できたら暗唱)
- 分からない単語にはチェックを入れる
- 何周もする
これを意識してやってみてください。
DUOにはセクションが1~45まであり、1セクションあたり8~17個の例文があります。
これを使い、1日1~2セクションやっていくといいです。
範囲を決めないと、モチベーションに左右されてしまうので、「1日1セクション」など何がなんでもこれだけはやるというラインを決めておきましょう。
やり方はシンプルで『例文を音読→見出し語を見る→知らない言葉にチェック→日本語訳を見る』を繰り返すだけ。
これを5回やって、例文を読みながら頭の中に日本語の意味が浮かぶようになると完璧です。
繰り返す中で、暗唱できそうだったら暗唱にもチャレンジしてみてください。
ここまでできれば、相当力がついていると言えます。
また1日では絶対に覚えられないので、次のセクションに進むときは、前日のセクションの復習をしてから進むと忘れにくくなります。
step
3スピードを上げる
次にやることはSTEP2と同じですが、読むスピードを上げて、瞬間的に意味が浮かぶまで例文→日本語を繰り返すことです。
1日1セクションに余裕が出てきた人は、1日でやるセクション数を増やしていきましょう。
スピードが上がれば、その分言葉に触れる頻度が増え、忘れにくくなります。
例えば、5セクション×音読5回とか。慣れれば30分程度でできるようになります。
自分の取れる勉強時間と相談して、回数を決めてください。
とにかくスピードを重視して繰り返し読み込んでいきましょう。
step
4精度を上げる
STEP4では、精度を上げていくことを意識してください。
より英語らしい英語に近づけていく作業ですね。
ここで活用してほしいのが、DUOの復習用CDです。
リアルな英語を聴きながら、発音、アクセント、リンキング(繋がる)、リダクション(発音しない音)、フラッピングなどをまずは感じてみてください。
最初は「へーこんな感じなんだー」という風にとにかく聴くだけでOKです。
移動中や暇な時間を使って1日2周を目指してみてください。
聴きながら、日本語の意味が浮かべられたらOK。
わからなかったらその都度、単語帳を開いてチェックしてください。
慣れてきたら、その音声に合わせて例文を読んでみましょう。
シャドーイングと呼ばれるものですね。
これができると、スピーキングやリスニングができるようになります。
最初は追いつけないかもしれませんが、何度も繰り返せばだんだん追いつけるようになります。
僕は発音が完全に日本人なのでここで苦戦してます…
英語を学ぶことの大変さをひしひしと感じています…!
プラスでディクテーションをするのもいいです。
音声を聴いて書き取れるかやってみましょう。
ライティングの力がつく上に、どの単語の綴りがわからないかもすぐに発見できます。
でも、これはすぐにやる必要はないので、余裕が出たらチャレンジしてみるくらいでいいです。
とにかく色々な角度からDUOを使い込んで、4技能を鍛えていきましょう。
復習用のCDがあるかないかで、英語の吸収力は倍以上変わってきます。
英語を自分の武器にしたい人は、絶対に手に入れたいアイテムです。
step
5知識を広げる
最後は知識の幅を広げてくSTEPです。
具体的には見出し語以外の類義語や対義語などを覚えていく作業です。
DUOは見出し語2,569語に加えて5,297語が掲載されています。
これらを例文を読みながら、少しずつ覚えていきましょう。
語彙力があるに越したことはないです。
ひたすら繰り返し読んで少しずつ知識を広げていきましょう。
勉強法まとめ
以上がDUOを使った具体的な勉強法です。
改めてまとめておきます。
具体的なDUOの勉強ステップ
- まずはとにかく1周する
- 見出し語と例文を覚える
- スピードを上げていこう
- 精度を上げていこう
- 知識を広げていこう
最初は分からないことだらけで大変です。
僕も初めは思い通りにいかなくてイライラしました。
でも、これは何を学ぶときでも同じことが言えます。
だから、無理をしすぎず、自分のやれることをコツコツやっていきましょう。
真面目に取り組めば2~3ヶ月で見出し語と例文はマスターできるはずです。
目標を見失わず、話せるようになった自分をイメージして取り組みましょう。
さらに詳しく単語の覚え方を知りたい人はこちらも合わせて読んでみてください。
→1日100単語覚えられる英単語暗記テクニックまとめました。
「接頭語・接尾語」などテクニック的な部分はこちらの記事に書いてあります。
DUOにも応用可能です。
単語を覚える時のポイント
続いて単語を覚える時に意識してほしいポイントを紹介します。
こちらです。
単語を覚えるときのポイント
- だらだらやらない
- 口と耳を使うこと
- 繰り返すこと前提
順番に解説していきます。
単語を覚える時のポイント✓だらだらやらない
単語を覚える時にだらだらやるのは危険です。
理由は単純で、覚えられないから。
人は意識を向けないと何も記憶できないようになっています。
例えば、「今から周りにある赤いものを見つけてください」と言われたら、赤いものが際立ちますよね。
逆にそこに意識を向けないと記憶には残りません。
これと同じで、ボーッと文字を撫でているだけでは覚えられないです。
だから、「今から10分は集中してやる!」と決めて勉強してください。
単語を覚える時のポイント✓口と耳を使うこと
単語を覚えるときは口と耳を使いましょう。
これは当たり前のことで、言語習得にこの2つは欠かせないからです。
赤ちゃんが言葉を覚える時って、親の言葉を聞いて、自分で発してみて…を繰り返しますよね。
それと同じで、口と耳は重要。
黙読でもいいけど、それだけだと聞いたり話したりはできないですよね。
なるべく、耳と口を使って覚えていきましょう。
単語を覚える時のポイント✓繰り返すこと前提
どんな勉強法でも言えることですが、覚えるためには繰り返すことが大事です。
1回やっただけでは決して覚えられません。
これは人間の脳の仕組みからでも言えることです。
人間の脳は、一度や二度やっただけでは短期記憶にしかならないので、すぐに忘れてしまいます。
しかし、繰り返すことで大事なことだと認識して、長期記憶として保存してくれるのです。
→【長期記憶は最強】記憶の種類と具体的な勉強法
だから、DUOやその他の単語帳を使って覚える時は、何周も何周もしましょう。
忘れること前提、繰り返すこと前提です。
どれくらいのタイミングで復習をするべきなのか、エビングハウスの忘却曲線を参考に記事にしました。
合わせて読んでみてください。
→復習はいつするべき?科学的根拠を元にしたベスタタイミングはココ!
以上が、単語を覚えるときのポイントでした。
DUOはこんな人におすすめです
DUOはどんな人におすすめの単語帳なのか、逆におすすめできないのはどんな人かまとめました。
こんな人におすすめ
- 将来英語を使った仕事をしたい人
- 効率的に単語を覚えたい人
- 使える英語を身に付けたい人
- 高校文法までだいたい理解出来る人
中学、高校で英語の勉強をしてきた人なら、DUOは非常に役に立つ単語帳と言えます。
紹介した勉強法で何周もすれば、確実に力をつけられるでしょう。
とことん極められる一冊です。
将来英語を使って仕事をしたい人にとっては、DUOを入門書的な役割で使うのがおすすめです。
DUOをおすすめできない人
- 中学英語から学びたい人
- 文法をきっちり勉強したい人
DUOは初学者向けではないです。
全くのゼロからDUOを使うと、例文の文構造がよく分からずに苦痛になります。
1周もできないまま終わってしまう可能性があるので、他の教材から始めるといいです。
まとめ:DUOを賢く使おう
今回は、「DUOを使った英単語の覚え方」を解説しました。
僕は大学受験時に使い始めて、おかげで名古屋大学に合格できました。
そして時を経て、社会人になってから再び使っていますが、やはり便利でやっていて楽しい英単語帳だなと思います。
ただし、使い方を間違えるとなかなか覚えられないし、英語力がつかないまま時間だけが過ぎてしまいます。
かつての僕がそうでした。
最初はわからないことが多くてつらいかもしれませんが、挫折しないで何周も何周もしてみてください。
繰り返すことで、だんだん例文や単語が自分のものになってくるはずです。
DUOをいろんな角度から使い込んで、英語力を身に付けてください。
一緒に頑張りましょう!