本記事はこのように感じている、受験生の保護者の方に向けての記事になります。
受験生の親となると、毎日のように「少しでも受験生の親として立派にならないと…」「子どもと上手にコミュニケーション取りたいんだけど…」と不安や悩みを感じるようになりますよね。
ですが、力みすぎるのは非常に危険。
なぜなら、力むことでお子様との関係が悪化するだけでなく、最悪の場合、親子受験うつになる可能性もあるからです。
気を利かせたつもりなのに「うるさい!」「分かってるから!」とお子様から言われると傷つきますよね。
その蓄積でうつになる人が増えているのです。
受験は大きなイベントの1つです。
だから、なんとか協力したいという気持ちになるのは、親として大変素晴らしいことですが、心身が疲弊してしまうのは、いいことではありません。
そこで本記事では、「【ストレスを減らそう】受験生の親が本当にしなければいけないこと」というテーマで記事を作成しました。
僕が受験生の時は、親とほとんど揉めることもなく、良好な関係を築くことができていました。
過剰なストレスを感じることもなくのびのび勉強できたおかげで、名古屋大学に現役合格することもできました。
その時の親子の関係を思い出しながら作成した記事になります。
勉強もスポーツと同様に、「心技体」全てが欠かせません。
加えて親の存在も大きく影響を及ぼします。
本記事を内容を実践していただければ、受験やお子様のことで必要以上に思い悩むことがなくなり、ストレスから解放されるでしょう。
さらに受験生のお子様を支え、合格に貢献できる素敵な親になれるはずです。
ぜひ、参考にしてください。
この記事で分かること
- 受験生の親のストレスの原因
- 親がすべき子供への接し方
- 絶対にやってはいけない接し方
ストレスが溜まる原因
まずは、どうして受験生の親がストレスを感じてしまうのか、原因から説明します。
一度、言語化することで脳内のモヤモヤをスッキリさせましょう。
結論、ストレスの主な原因がこちらです。
親のストレスの原因
- 将来への期待と不安
- 受験生なのに勉強しないこと
- 子どもの成績が伸びない焦り
- 接し方が分からないイライラ
- 子どもからの八つ当たり
- 日々の多忙さ
順番に見ていきましょう。
受験生の親のストレスの原因✓将来への期待と不安
受験はその後の人生に大きな影響を与えます。
一生ついて回る「学歴」を手に入れることになるからです。
良い学校に進学すれば、より質の高い教育を受けることが出来て、ゆくゆくは就活でも有利になれます。
一方で思うような結果を残せなかった場合は、その逆の人生を歩む可能性が高くなります。
この、我が子に少しでもいい進路に進んで欲しいという期待と、失敗したらつらい人生を歩むことになるのではないかという不安が葛藤を生み、ストレスに繋がっていくのです。
大学受験を経験した人ほど、この期待と不安は大きい傾向があります。
受験生の親のストレスの原因✓受験生なのに勉強しないもどかしさ
家に帰ってきた子どもを見ると、いつもスマホに漫画、YouTubeばかり。
こういう姿を見ると「もっと勉強した方がいいんじゃないの?」と考えますよね。
このもどかしさがストレスに繋がっています。
もう数か月後に受験本番なのに勉強する素振りがないと大丈夫なのかと思うのは当然のこと。
勉強しない子どもとの正しい接し方についてこちらの記事にまとめました。
→勉強しない子どもの特徴と接し方
受験生の親のストレスの原因✓子どもの成績が伸びない焦り
子どもの成績が思うように伸びないことも、ストレスの原因です。
特に今の成績よりも1ランクや2ランクも上を志望している場合。
応援しないといけないのは分かっているけど、模試の成績を見ると少し厳しいと思ってしまう。
受験本番までの日数が無くなってくると焦りは大きくなり、ストレスを招きます。
親として「下げた方がいいんじゃない?」と声をかけていいものか分からないから、余計にストレスを感じやすくなるのです。
受験生の親のストレスの原因✓接し方が分からないイライラ
受験生は精神的に不安定な時期です。
それを知っていて、なるべく慎重に言葉を選び接しているはずなのに、キレられてしまうことも多々あるでしょう。
このような「じゃあ、どうすればいいの!?」というイライラはストレスを生みます。
なにかしてあげたいのに何も出来ないのは親としてもつらいですよね。
受験生の親のストレスの原因✓子どもからの八つ当たり
先ほどもお伝えしたように、受験期のお子様は精神的にかなり不安定です。
反抗期と言うこともあり、親が気を遣っていても、「うるさい!」「ほっといて!」と言われることがあります。
それに八つ当たりの場合が多いですね。
言われると「こっちも気を遣っているのに…!」というモヤモヤが生まれ、ストレスを発生させます。
受験生の親のストレスの原因✓日々の多忙さ
親は受験のことだけじゃなくて、仕事や家事など毎日が多忙です。
その多忙さにプラスで受験生の子どものことにも意識を向ける必要があります。
すると普段以上に負荷がかかるため、よりストレスを感じやすくなります。
毎日のことだから、慢性的に蓄積されていく分、知らぬ間にうつになってしまう危険性もあります。
このように言語化されることでご自身の状態が分かりやすくなったら幸いです。
人によってはこれらがかけ合わさったストレスと対峙することになるので、より精神的な負担も大きくなります。
とはいえ、これは受験生の親として避けて通れない部分があるのは事実。正直、受験のストレスをゼロにすることは無理です。
しかし、過度なストレスは受験うつを招きます。場合によっては親子ともに受験うつになることも。
それは非常に危険だしお互いにとって良くないので、考え方や接し方を少しずつ変えてみましょう。
受験生の親が持つべき考え方3選
まずは、考え方の部分からお伝えします。
考え方を少し変えるだけでも、ストレスは軽減されます。
今回は、受験生の子ども目線から親に伝えたい、絶対に忘れないでほしい大事な考え方3選をシェアします。
それがこちらです。
ストレスを減らす大事な考え方
- 子供も同じ
- 自分なりに頑張っている
- 八つ当たりは甘えから
順番に解説していきます。
受験ストレスを減らすための考え方①子どもも同じ
親がストレスを感じているように、子どもも受験でストレスを感じています。
頑張ってるのに成績が伸びなくて焦ったり。周りの生徒に置いていかれたりと毎日尋常ではないストレスに襲われているのです。
「それくらい親も分かっている」という意見は最もですが、人は自分がストレスに感じている部分を第三者から指摘されるのが嫌いな生き物です。
例えば、一生懸命ケアしているにも関わらず肌が荒れている時に、周りから「肌荒れしてるけど大丈夫?ちゃんとケアしてる?」と言われると少しイラっとしませんか?
それと同じで、子どもが子どもなりにストレスを抱えて、それと必死に闘っている時に、周りからそのことを指摘されると、煽られているようで不快に感じます。
口にはしないですが、子どもは親が思っている以上に悩み、考えています。
だから、安心してください。
良かれと思って毎日のように声をかける必要はないです。
受験ストレスを減らすための考え方②自分なりに頑張っている
2つ目は、「子どもは自分なりに勉強を頑張っている」ということ。
これも覚えておいてください。
家ではぐーたらしている姿しか見ないから、不安になるかもしれません。
だけど、学校で朝から夕方まで6,7時間勉強しているわけで、これだけの時間勉強していたら、人間そりゃ疲れます。
僕もそうですが、家に帰ってきたら死ぬほど眠たいし、少しゴロゴロしたくなります。
そんな時、何も気にせずにくつろげる場所は必要不可欠で、家がその場所であるべきではないでしょうか。
大前提として、子どもにとって家は休みの場であってほしいです。
また、家でくつろいでる姿が見られるのはいいことと言えます。それだけ家が安らげる場になっているということだからです。
親は基本的に家での子どもの様子しか見れないので、「またスマホいじってる」「ずっと寝てて大丈夫なの?」と不安になるかもしれません。
でも、子どもは子どもなりに毎日ストレスを溜めながらも、勉強をしています。そして、心身の疲れを家で癒しています。
そのリズムを崩してしまうのは子どもにとっても良くないので、これも考え方の1つとして持っておいてほしいです。
子どものことを信じてあげましょう。
受験ストレスを減らすための考え方③八つ当たりは甘えから
子どものためを思って「成績大丈夫?」「勉強頑張ってる?」と尋ねたのに、キレられたり、八つ当たりされたりした人もきっといます。
時にはひどく傷つくようなことを言われることもありますよね。
子どもの言葉を常に正面から受け取り続けては、親のストレスが膨大になってしまうので危険です。
だから、受け流すための考えとして、「それは子どもの甘え」を知っておいてほしいです。
ストレスが溜まった時、先生や友達に向かって八つ当たりをするかと言ったら、その可能性は低いです。
そんなことをしたら相手を傷つけると分かっているから。
では、なぜ親にはそんな態度ができるのか。それは親なら分かってくれる、許してもらえるという甘えがあるからです。
傷つけてしまうと分かっていても、それでも吐き出したいものがある。きっと親なら…
そんな思いがあるのです。それを分かってあげてください。
イライラするだろうし、傷つくし、悲しいとは思いますが、信頼されていることの表れです。
100%当てはまるとは言い切れませんが、僕自身や周りの受験生を見てきて感じたことです。
この考え方を知っておけば、少し心も軽くなるはずです。
受験期のお子様との接し方5選
さて、考え方の次は受験生の子どもとの接し方です。
子どもとどうやって接したらいいのか悩んでいる人も多いでしょう。
おすすめの方法があるので試してみてください。
紹介するのはこの5つ。
受験生の子どもとの接し方5選
- 興味は持つけど干渉しない
- 受験以外の話題を話す
- 子どもを信じる
- プラスの言葉を使おう
- 応援は声をかけることだけじゃない
1つずつ解説していきます。
受験生の子どもとの接し方①興味は持つけど干渉しない
受験生の子どもとの接し方で大事なのは、「興味を持つけど干渉しない」ということ。
受験期の子どもは神経質になっています。
だから、干渉しすぎるのはお互いに悪影響を与えかねません。
子どもから「うるさい!」「ほっといて!」と言われることがよくある人は、干渉しすぎている可能性があります。
距離感を置く必要があります。
かといって無関心は良くないので、子どもの成績や志望校、志望校の判定、1次試験と2次試験の点数(比率)あたりは把握しておきましょう。
河合塾が受験生に対して行った「親のどのようなところにストレスを感じましたか?」というアンケートでこのような回答がありました。
子どもが必死に頑張っている受験。
最低限のことは事前に調べておくといいですね。
どうしても分からないことは、子どもとの話し合いの場を設けるのも必要になります。
僕の場合は兄がいたので、親も模試の結果や試験の制度などを把握してくれていて、無駄なやり取りをする必要がなかったのは、ありがたかったです。
受験生の子どもとの接し方②受験以外の話題を話す
受験シーズンになると、話題が勉強中心になりがちです。
先ほども書いたように、子どもにとって家は心身休まる場所であるべきなので、勉強以外の話題を出すのもいいです。
これは普段の関わり方にもよります。
例えばそんなに普段会話しないのにわざわざ、「今日学校で面白いことあった?」と言うのも少し違和感があるので、無理に話題を振らない方がいいでしょう。
僕は普段から親とよく話すタイプだったのですが、親はほとんど受験のことを聞いてきませんでした。
僕から「今日の体育で…」と話したり、逆に親から「今日仕事中に変なお客さんが来た」なんていうとりとめのない話ばかりでした。
これが僕にとってはリラックスに繋がっていました。
明るい話題を振れるといいですね。
受験生の子どもとの接し方③子どもを信じる
子どもを信じる、これが何よりも大事なことです。
子どもは受験に向けて勉強を頑張っています。
だから、親から「本当に大丈夫なの?」という疑いの言葉をかけられると傷つきます。
子どもが今よりも高い目標に挑戦しようとしているなら、信じてあげてください。
「信じてないわけではないんだけど、ついつい不安になってしまうから…」という人もいますよね。
でも、それは子ども本人も感じていることなんです。
「頑張ってるから大丈夫なはず。でも、正直不安…」と考えています。
そんな心理状態の子どもに「大丈夫なの?」は逆効果です。
信じているけど不安、じゃなくて不安だけど信じているという考えを持ち、接してあげてください。
受験生の子どもとの接し方④プラスの言葉を使おう
不安になると、出てくる言葉もマイナスなものになってしまいます。
これは子どものモチベーションに影響を与えてしまいます。
だから、なるべくポジティブな言葉をかけてあげてください。
時には子どもの方から「頑張れてるかなあ?」と尋ねられることもあります。
その時に「間違いなく頑張ってるよ。だから安心して」と迷わず言ってあげてください。
言葉の影響力は大きいです。一言で相手の気持ちを変えてしまえます。
なら、子どもの気持ちを明るく前向きにできるように使ってください。
受験生の子どもとの接し方⑤応援は声をかけることだけじゃない
子どもを応援したいという気持ちは大事ですが、それは決して声をかけることだけではないです。
他にも様々な方法があります。
特に普段から会話が少ないのに、声をかけるのも不自然だし、マイナスに働く場合もあります。
ご飯や弁当、夜食を作ってくれる、送り迎えをしてくれる、布団をかけてくれる、働いてくれる、家のことをやってくれる…
これも全部応援の形です。
関わり方に決して正解ではないし、家族の数だけ変わってきます。
けれど、僕の実体験をもとに作成したので試してみる価値ありです。
【経験談】受験生の時にやってもらって嬉しかったこと4選
ここで、僕が受験生の時に親にやってもらって嬉しかったことを4つ具体的に紹介します。
それがこちらです。
やってもらって嬉しかったこと
- 食事や生活面
- くだらない雑談
- 精神的なフォロー
1つずつ詳しく説明します。
やってもらって嬉しかったこと①食事や生活面
僕は毎日のご飯や弁当を作ってくれたり、家事をしてくれることが本当に嬉しかったです。
当時は「いつもありがとう」と言うこともなかったですが、自分が勉強に集中できるように陰で支えてくれていることは気づいてました。
受験生は、睡眠不足になりがちでストレスもかかるため、心身の健康が崩れやすい時期です。
その時期に僕がずっと健康でいられたのは、親のサポートがあったからです。
これなくしては、第一志望への合格はなかったでしょう。
逆にこれだけで僕は十分でしたし、なんとか結果で恩返ししたいと思えました。
やってもらって嬉しかったこと②くだらない雑談
僕は家族とよく話すタイプでした。しかも話題はいつもくだらないものばかり。
でも、このくだらない雑談が楽しかったんですよね。
勉強のことを忘れてリラックスできました。
もし親と話す話題が勉強ばかりだったら、僕は「うるさいな」っと思っていたことでしょう。
親との関係もぎくしゃくしていたと思います。
僕の母は心配性なので、めちゃくちゃ受験のことを聞きたかったはずです。
今思えばその気持ちをグッとこらえてくれていたのだと気づかされました。
やってもらって嬉しかったこと③精神的なフォロー
僕は成績が思ったように伸びない期間が長く続きました。
上がったり下がったりを繰り返していたので、「本番大丈夫かな…」と自信を無くしてました。
その時に親が僕の気持ちを察して、「大丈夫だよ」と声をかけてくれました。
その一言でよし、がんばろうというスイッチが入ったんです。
子どもが自分だけで精神的な不安を解消するのは難しいです。
だから、時には勇気づける言葉をかけてあげてください。
毎日じゃなくていいです。いつもより元気がない時とか本番が近づいてきたときに、優しく背中を押してあげるような言葉をかけてくれるだけで力になります。
勉強自体は学校や塾にお願いして、それ以外の部分を支えてくれると子どもも嬉しいはずです。
これらが僕が受験生の時にやってもらって嬉しかったことです。
家庭や子どもによってどれが嬉しいのかは違います。
「最近、何をしていいか分からない」という人は1つでもいいので一度試してみてください。
受験生の親が絶対にやってはいけないダメな接し方3選
次は受験生の親がやってはいけない子どもとのダメな接し方3選を紹介します。
それがこちらです。
ダメな接し方
- ネガティブな言葉
- 受験に関して無知なこと
- 周囲との比較
順番に解説していきます。
受験生の親がやってはいけないこと①ネガティブな言葉
1つ目がネガティブな言葉を使うことです。
「今のままじゃ合格できないよ」「志望校下げたら?」などは子どものモチベーションを下げることになります。
極力ポジティブな声掛けを心がけてください。
ちなみに「勉強しなさい」も逆効果です。
こんなデータがあります。
小学生の子どもに「勉強しなさい」と声を書けている母親は8割以上。
声をかけられた子の勉強時間は57.6分、声をかけられなかった子の勉強時間は53.3分。
つまり、子どもに「勉強しなさい」と言っても勉強時間は4分しか変わらないのです。
しかも、言われてやる勉強の場合はやる気がグンと下がるため、時間は4分伸びるかも知れないけど、質は下がると予想できます。
結果的に「勉強しなさい」は子どもにとって逆効果になのです。
「心配だから」「合格してほしいから」という期待や不安はわかりますが、子どものためにならない可能性が高いということを親御さんには知っておいてほしいです。
受験生の親がやってはいけないこと②受験に関して無知なこと
2つ目のダメな接し方が、受験に関して無知なまま接することです。
受験を経験した人、してない人いると思います。
ただ、子どもが受けようとしている受験のルールや制度について何も知らないまま、見当違いなアドバイスをされたり応援されたりしても、それは子どもにとって「何も分かってないくせに適当に言ってくる」とストレスが溜まる要因にしかなりません。
また、「自分が受験生の時はね…」という話をされても、正直「今とは違うから聞いても意味ないじゃん」としか思えません。
子どものやる気を下げないためにも、受験に関しては少しでもいいので知っておいてください。
例えば、1次と2次の違い、志望先の偏差値がボーダーライン、得点比率など。
調べるのでもいいし、子どもに直接聞くのもアリです。
聞く時は、邪魔にならないように食事の時などに聞けるといいですね。
受験生の親がやってはいけないこと③周囲との比較
3つ目は周囲との比較です。これは本当によくありません。
近くに子どもの同級生の家庭がある場合はより気を付けてください。
とにかく受験生は比べられるのが嫌です。特に近い人と比べられるのはストレスが半端ではありません。
なぜなら、受験生は常に比べられているからです。
模試、テストで1位から最下位まで決められて、学年何位か、全国何位かととにかく比較されています。
見れば自分の実力が足りないのも分かっています。
そんな時に、「隣の○○くんはA判定だってさ」「あんたも○○さんみたいに勉強しないといけないんじゃないの?」と言われたら、イライラするのは当然です。
親子の関係も悪くなります。
だから、周りと比較するのはやめてあげてください。
自分の子を見て、頑張っているなら褒めてあげる、支えてあげるように。
以上が、絶対にやってはいけないダメな接し方でした。
受験に関しての不安がなくならないなら。
ここまでで受験生の親として子どもにどうやって接したらいいのかお伝えしました。
試せそうなことがあったらぜひやってみてください。
だけど、「それでも子どもの成績が不安…」という人もいるでしょう。
そういう人は、教育サービスを利用してみるのが1つの手です。
今なら、塾、家庭教師だけではなく、スタディサプリのようにスマホ1台でどこでも勉強できるサービスもあります。
親が直接教えるというのは現実的に厳しいですよね。
それならば、子どものために教育サービスを利用するのもよいでしょう。
ただし、今の状況を考慮し、子どもの意見も聞いたうえで決めてください。
時間的、物理的に厳しいのに利用しても意味ないし、本人のやる気がないのに始めてもいいことはありませんから。
「どの教育サービスがおすすめなの?」という人は、こちらの記事にまとめたので合わせて読んでください。
→【中学生向け】おすすめの教育サービス一覧
→【高校生向け】おすすめの教育サービス一覧
【受験の感動】泣いて喜んだ母親
今でも覚えているシーンがあります。
僕の兄が偏差値70超えの難関大学に合格した時のことです。
合格発表の時兄は家にいて、緊張してそわそわしていた母親は僕と車で出かけていました。
そして、家に帰って玄関を開けた時。
兄が笑顔で玄関までやってきて、「受かってたー」と言ったんです。
その瞬間、母親が「本当によかったねぇ…!」と言い、泣きながら兄を抱きしめました。
この時、母親も必死に闘っていたんだなと気づかされました。
表情には出さないし、受験シーズンもいつもと変わらない母親でしたが、この瞬間、兄の朗報を聞いて様々な感情が溢れて来たんだと思います。
今でも忘れられない美しい瞬間でした。
そして、その光景を見て、数年後僕も受験生として出せる力を出して、現役で名古屋大学に合格しました。
ですが、僕が「合格したよ!」って伝えると「あ、そう!よかったじゃん!」くらいの反応だったので大ダメージを受けました。笑
ここで伝えたいこと。
今、子どもの成績や進路に関して色々悩んでいる人も多いでしょう。
どうしてあげていいか分からず、空回りして、暴言を吐かれることもあり、つらいかもしれません。
でも、合格発表の時に心の底から子どもを褒められる関係性を築いていてほしいです。
絶対に合格できるわけではありません。
そうだとしても、「この子はこの子なりに頑張った、自分も親としてやれることはやった」と思える日々を送ってほしいです。
まとめ:どんな時も子どもの味方に
さて、今回は「ストレスを軽減できる受験生の子どもとの接し方」というテーマでした。
まずお伝えしたかったのは、子どもは親の思いに気づいているということです。
そのうえでなんとか結果を出そうと、もがいています。
ただ、色々な感情がぶつかり合い、親に当たってしまうのです。
受験は親子で協力してたたかうものです。
子どもが勝手に頑張るものでもないし、親だけが頑張るものでもないです。
だから、衝突してイライラすることもあるだろうし、つらい思いをすることもあるだろうけど、どんな時も子どもの味方として、支えてあげてください。
距離感や接し方を変えながら、受験に立ち向かう子どもを支えてあげてほしいです。
特別なことをする必要はありません。
子供は親が自分のためにどれだけ毎日頑張ってくれているかを知っていますから。
今回は以上です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。