このような人に向けての記事になります。
今回は「漢文で確実に点を取れるようになる勉強法」についてまとめました。
僕は、今から説明する漢文勉強法のおかげで、本番の試験で漢文満点を取れました。
だからきっと、漢文のコツが掴めるはずです。
漢文はチャンス
国語は現代文、古文、漢文で構成されています。その中でも漢文が最もチャンスで満点も狙えます。
だからまずは漢文を完璧にすることから始めてほしいです。漢文が満点を狙える理由がこちらです。
漢文が簡単な理由
- 覚えることが少ない
- 内容が分かりやすい
それぞれ解説していきます。
覚えることが少ない
漢文は古文と比べても覚えることが少ないです。
単語も多くないし、句形も覚えられないほど多いわけでもないし、漢字でなんとなく意味が推測できます。
それに問題の中には、それらを覚えておくだけで解けてしまうものがあります。
内容が分かりやすい
古文だと、単語を完璧して文法を完璧にしても内容が把握できないことがあります。
それに比べて漢文は、単語や句形ができてしまえば登場人物も少ないため、内容が把握がしやすいです。
以上の理由で、漢文はチャンスなのです。
共通一次の漢文は?
今年の共通一次テストでは、どのような問題が出たか知っていますか?
漢文は2作品から出題されていました。いずれもテーマは「御術(馬車を操縦する技術)」についてのものです。
実際の問題が気になる人は、東進に載っていましたのでこちらからどうぞ。
→2020年度 共通テスト【漢文】問題
簡単に問題の構成を見ていきましょう。
【共通一次テストの問題】
- ここでの意味で最も近いものは?
- 解釈として適当なものは?
- ここに当てはまる漢字は?
- 白文を書き下せるのか
- 1文の解釈
- 全体の内容把握
順番に解説していきます。
①ここでの意味で最も近いものは?
最初は、漢文の中にある1文字に傍線が引かれており、その文字と最も意味が近い漢字を5択から選ぶものが2題出されました。
②解釈として適当なものは?
次は、漢文の単語や熟語に傍線が引かれており、解釈(日本語訳)として正しいものを選ぶ問題が3問出されています。
それぞれ5択です。
③ここに当てはまる漢字は?
2つの作品を読んで、それぞれの内容を踏まえて、文章中の空欄Xを埋める問題です。
5択で2つの作品の内容がきちんと把握できていないと解けないようになっています。
④白文を書き下せるか
漢文の中に白文があり、そこを書き下し文にしたらどうなるか5択から選ぶ問題です。
句形をきちんと理解できて入れば解けるようになっています。
⑤1文の解釈
1文にまるごと傍線が引かれており、その文の解釈を問う問題です
5択で現代文や古文でも出される問題の形式です。
⑥全体の内容把握
最後は作品全体を踏まえて、説明として正しいものを5択から選ぶ問題でした。
このようになっています。
つまり、これらを解ける力をつければ、漢文は高得点を狙えるのです。
漢文解くのに必要な力は?
では、漢文に必要な力は何か?それがこちらになります。
漢文に必要な力
- 単語
- 句形
- 構造
- 白文→書き下し文
1つずつ解説していきます。
単語
漢文でも単語は重要です。
ですが、英語や古文ほど数があるわけではありませんので、短時間集中して覚えるのがおすすめです。
漢文の参考書に載っている単語には、一通り目を通して読み方と意味を覚えてください。
「故人(古くからの友人)」などの単語だけではなく、「而」などの置き字、「未」のような再読文字も覚えましょう。読解の手助けになります。
難しい単語は、注釈で意味が書かれていますので安心してください。
句形
漢文において最も大事なのが句形です。
数もあり、覚えるのは大変ですが、これを覚えてしまえば漢文は読みやすく、解きやすくなります。
気合を入れて句形と意味を覚えていきましょう。
句形の覚え方のコツを紹介します。
句形の覚え方のコツ
- 近い意味のものをまとめて覚える
- 例文と一緒に覚える
この2つです。解説します。
近い意味のものを覚える
句形には、否定形、疑問形、反語形、詠嘆形、使役系、受身形、仮定形…があります。
だからバラバラに覚えずに、意味の近いものをまとめて覚えたほうが効率がいいです。
同じ意味には同じ漢字が使われていることも多いですからね。
例文と一緒に覚える
句形を覚える時にやって欲しくないことがあります。それが「句形+AB」で覚えてしまうことです。
句形の表には、「使〈教・令・遣〉AB」みたいに書かれています。(返り点などは省略してます)
これだとあまりにも無機質すぎて覚えようとしても覚えづらいです。
また、本番で句形が使われても気づけないこともあるし、このAやBが名詞の時もあれば動詞の時もありややこしくなります。
だから、句形を覚える時は例文と一緒に覚えてください。
漢文はセットで覚えよう | |
句形 | 「使(ム)A(ヲシテ)B(セ)」 |
例文 | 「使(ム)大夫二人(ヲシテ)往(キ)先(ンゼ)焉。」 |
書き下し文 | 「大夫二人をして往き先んぜしむ。」 |
意味 | 「大夫二人に先立って行かせた。」 |
このセットで覚えられたら無敵です。分かりやすく画像にしました。
句形をマスターすれば、あとはパズルのように当てはめていけば、読みも書き下しも意味の理解もできます。
先ほどもお伝えしたように、共通テストでは、白文に傍線が引かれており、書き下し文として正しいものを選べという問題がありました。
句形ができていれば確実に点が狙えます。
構造
知識として漢文の構造を知っておくのは大事です。漢文は英語と似ているところがあります。
主語の次に述語が来ることとか挙げられます。
なぜ構造が大事なのかというと、初めて読む文章にも対応できる力がつくからです。
受験は初めて読む文章である可能性が非常に高いです。
その時に、「誰が何をして…」ということを素早く見破れないと時間がなくなってしまいます。
文構造が分かれば、そういったことも把握しやすくなります。
そこまで詳しく勉強する必要はありませんが、頭に入れておきましょう。
白文→書き下し文
単語・句形・構造ができたら、あとは白文から書き下し文に直せることが必要な力になります。
一次試験だと選択肢があるので安心ですが、自分でできる力をつけておくことで正解できやすくなります。
以上が漢文に必要な力になります。
漢文の勉強法
では、最後に漢文でやってみてほしい勉強法を紹介します。それがこちら。
- 音読
- 日常で使う
やり方を解説します。
①音読すること
何度も書いて覚えてもいいのですが、時間がかかるのでおすすめしません。
それなら10回音読した方がいいです。
単語や句形が頭にしみ込むくらい繰り返し読み、暗唱できるまでやってみてください。必ず力がつきます。
②日常で使うこと
僕は受験生の時、習った句形や単語を日常生活で使うようにしていました。
日常で使えるようになったらもう間違えることはありません。
また句形を覚える時に例文と一緒に覚えようを言いましたが、自作するのもいいですね。そっちの方が印象に残りやすいですから。
漢文の勉強法のまとめ
さて今回は、「漢文で確実に点を取れるようになる勉強法」をお伝えしました。
国語に苦手意識がある人は、ぜひ漢文からやってみてください。
自分のあるものが1つだけでもあると、試験に落ち着いて臨めるようになります。
僕は漢文が得意でいつも漢文からやっていましたが、「よし!解けた!」と思えると、その後めちゃくちゃ気が楽になります。
漢文をぜひ得点源にしてください。
今日まず句形を5つ覚えてみましょう!