このように考えている人のための記事になります。
夏期講習には行くべきか?様々な視点から考えてみましょう。
夏休みになると夏期講習のCMや資料を見ることが増え、「うーん、うちはどうしよう」と悩んでしまいますよね。
周りの家族が参加すると知ると、余計に焦ってしまうこともあるでしょう。
夏休みは勉強を頑張る絶好のチャンス。
塾や予備校の夏期講習に参加するのも1つの手段です。
でも、参加すればいいわけでもないし、雑に選ぶと時間やお金が無駄になることもあります。
参加するか/しないか、どこの塾に参加するかは生徒1人ずつ違います。
この記事を読んで夏期講習について深く知り、夏休みの過ごし方を考えてみてください。
おすすめの夏期講習を先に知りたい人はこちらからどうぞ。厳選して紹介してます。
→中学生におすすめの夏期講習3選
→高校生におすすめの夏期講習6選
この記事で分かること
- 夏期講習とは
- 夏期講習のメリット・注意点
- 料金の相場
- 参加をおすすめしたい生徒
- 失敗しない夏期講習の選び方
それではさっそくいきましょう。
夏期講習とは
夏期講習とは、夏休みという長期休暇を利用して、塾や予備校が行う特別講習のことです。
講習の形式は、短期/長期、講座タイプ/授業タイプなど塾によって違います。
普段、塾や予備校に通っていない人でも受けることができるので、勉強を頑張るために夏休みだけ参加するという生徒も多いです。
夏休みは約40日もあります。
学校もなくて生活のリズムを崩したり、勉強のやる気がなくなったりしてしまう人もいるでしょう。
そういう人は、夏期講習を受けることで規則正しい生活を送れるうえに、勉強の復習・予習・受験対策ができます。
夏期講習の目的
では、どんな目的で夏期講習に参加するのか解説します。
- 1学期の復習
- 2学期以降の予習
- 苦手克服
- 受験対策
このあたりが目的になります。
もし1学期で学校の授業についていけなくなって、夏休みも何もせず放置したままだと、2学期からも大変です。
夏休みのうちに1学期の内容を完璧にしておくことは絶対に必要です。
できれば、予習もできると気持ちよく2学期のスタートを切れます。
中学3年生や高校3年生は受験対策のために参加する人が多いです。
受験に関しては、学校以上に分析や対策がされているので、志望校に合格するための力を付けられます。
夏期講習の内容は?
夏期講習は、塾によって内容が異なります。
大きく分けると、この2つ。
- 個別指導塾
- 集団指導塾
1つずつ解説します。
①個別指導塾
個別指導塾は、生徒1~3人に対して先生1人で指導をしてくれます。
特徴としては、生徒の要望に応えてくれること。
受験対策をしたいならそれためにカリキュラムを組んでくれ、苦手克服をしたいならそのためにカリキュラムを組んでくれます。
スピードや授業のレベルは人それぞれによって違います。
②集団指導塾
集団指導塾は、学校の授業のようなイメージです、
生徒多数に対して、講師が指導をしてくれます。
特徴は、あらかじめコースが用意されていて、カリキュラムが組まれていること。
「難関校対策コース」「基礎力アップコース」などがあり、生徒が自分に合うコースを必要な分だけ選ぶことになります。
特に予備校はコースが豊富で講師のレベルが高いので、自分で勉強を進められる生徒はこちらがおすすめです。
夏期講習の期間は?
講習の期間や申し込みの期限は塾や予備校ごとに違います。
個別指導塾は、8月下旬でも申し込みができますが、予備校などの集団指導塾だとカリキュラムが決められているので途中から参加するのが難しく、期限も早くなります。
目的を達成できる夏期講習を時間に余裕を持って選べるといいですね。
講習期間や申し込みの期限の詳しいことはこちらの記事にまとめました。
合わせて読んでみてください。
→夏期講習の期間や申し込み期限について
夏期講習のメリット・重要性
では、夏期講習に参加するとどんなメリットがあるのか、説明していきます。
ざっくりまとめるとこれらがメリットです。
- 予習、復習ができる
- 講師に質問ができる
- 受験対策ができる
- 勉強が続けられる
- モチベーション維持
- 学力の把握
- 生活リズムが崩れない
- 塾のサポートも利用できる
予習、復習ができる
夏期講習の1つ目のメリットが、予習、復習ができることです。
特に復習が重要。
勉強は積み重ねなので、一度のつまずきが命取りです。
夏休みは学校の授業が先に進みません。
だから、1学期で学校の授業に置いてかれてしまった場合でも、夏期講習に参加すれば復習の時間を十分に確保できて、分からなかった部分も理解できるようになります。
復習のために夏期講習に参加する生徒も多いです。
講師に質問ができる
2つ目のメリットが、「講師に質問ができること」です。
勉強をしていると分からないことや、参考書を読んでも理解できないことってありますよね。
もし1人で勉強しているとそのモヤモヤを解消することが出来ませんし、そのせいでやる気がなくなることも。
でも夏期講習(主に個別指導塾)なら、分からないことがあってもすぐに講師に質問することができます。
受験対策ができる
中学受験、高校受験、大学受験の対策ができるのも夏期講習のメリットです。
塾や予備校には、志望校別の入試対策講座が用意されています。
学校に比べて塾や予備校は受験の情報が豊富で、効率よく学力をつけるための用意もしてあります。
勉強が続けられる
夏休みになると「宿題とかめんどくさいし、遊びたいからやらない!」という人が大量発生します。
その気持ちは分かりますが、勉強する習慣を崩してしまうのはとても危険。
夏期講習を利用すれば、夏休みの間も勉強を続けられ、学力を高めることができます。
さらに宿題も進められるので、夏休み最後の日に宿題に追われる心配もないです。
モチベーション維持
夏休みに1人で勉強しようと思っても、なかなかやる気になれませんよね。
夏期講習に参加すれば、丁寧に指導してくれる講師や分かりやすい授業、周りの勉強を頑張っている生徒がいるので「よし、自分も頑張らないと!」という気持ちになれます。
モチベーション維持のために夏期講習に参加するのもアリですね。
学力の把握
自分の学力の把握ができるのも夏期講習参加のメリットです。
周りの生徒から自分の学力が分かるのも1つです。
集団指導塾だと志望校別の対策講座があるので、その講座の内容が理解できるかできないかでも学力を把握できます。
自分に足りないものがわかるのは大きいですね。
生活リズムが崩れない
学校があると毎日規則正しい生活が出来ていたのに、夏休みに入ると夜更かしをして朝起きるのが遅くなって、毎日グダグダと生活するのはあるあるですよね。
それも夏期講習に参加することで解消できます。
塾のサポートも利用できる
夏期講習はその期間、塾の生徒として扱われます。
つまり、授業以外のサービスやサポートも利用できるということです。
自習室や映像教材など、その塾によって異なりますが、そういった授業外のサポートも上手く利用することで学力を大きく向上させることができます。
これらが夏期講習に参加することで得られるメリットです。
夏期講習の注意点
メリットがたくさんある夏期講習ですが注意点もあるのでまとめます。
- お金がかかる
- 両立が困難になる
- 通塾の負担が増える
- 自宅での学習も必須
- 雑に選ぶと損する
順番に解説していきます。
お金がかかる
1つ目はお金がかかるということ。
これは仕方のないことですが、塾によっては10数万かかる場合もあります。
どこに参加するかの判断基準にもなるでしょう。
料金については下で詳しく解説します。
両立が困難になる
2つ目が両立が困難になること。
習い事、部活、学校の課題などがあった場合、夏期講習が負担になることがあります。
夏休みの予定を確認して無理のない範囲で参加しましょう。
通塾の負担が増える
家から塾や予備校が遠い場合、通塾や送迎の負担があります。
講習に参加するまでが心身のストレスになるのはよくないです。
夏は熱いですからね。
家族で相談して無理なく通えるかどうかもチェックしましょう。
自宅での学習も必須
夏期講習で参加すれば、家では何もしなくてもOKというわけではないです。
家でも予習・復習をやらないと知識が定着しません。
習ったことを忘れないために、夏期講習以外の時間を上手に使ってください。
目的なく雑に選ぶと損する
夏期講習は、それぞれの塾や予備校で特性があります。
目的と合う夏期講習に参加できれば、学力を向上させることはできます。
でも目的もなく「近いから」や「友だちがそこだから」という理由で雑に選ぶと損します。
そうならないために、「復習のため」「苦手克服のため」「難関校の受験対策のため」など目的を明確にして、それを達成できる夏期講習をいくつか比較して決められるといいです。
これらが夏期講習の注意点になります。
夏期講習の料金は?
夏期講習の料金について、解説します。
あくまでも目安なので、実際の金額は塾や予備校に問い合わせてみてください。
個別指導塾
個別指導塾の夏期講習 | |
小学生 | 2~6万円 |
中学生 | 5~20万円 |
高校生・高卒生 | 5万~25万円 |
個別指導塾の場合、科目数、回数、日数などにより料金が変わります。
また、サポートが手厚い分、集団指導塾よりも料金が高くなることが考えられます。
集団指導塾
集団指導塾の夏期講習 | |
小学生 | 3~10万円 |
中学生 | 3~15万円 |
高校生・高卒生 | 5万~20万円 |
集団指導塾は、講座を自分で選んで必要なだけ受講するものです。
HPや冊子を見ることでどんな講座やコースがあるのか確認することができます。
大手の予備校だと1つの講座あたり、2万円ほどかかるので、必要な講座を厳選して取ることがおすすめです。
ぶっちゃけ行くべきか
「で、夏期講習ってぶっちゃけ行くべきなの?」という人へ。
結論、どっちでもいい。です。
僕自身、実は夏期講習に参加したことはありません。
高校の時は周りの友だちはたくさん通っていました。(半分くらい)
家庭の事情や距離的な問題もあったし、僕は一人で勉強した方が捗ったので「行かない」という結論に至りました。
それでも第一志望に合格できたので、夏期講習参加しないと無理というわけではないです。
どんな生徒が夏期講習に行くべきなのか、まとめたので参考にしてください。
参加するといい生徒
- 1学期で分からなかったことを復習したい
- 講師にすぐに聞ける状態がいい
- 一人だと勉強できない
- 効果的な受験対策をしたい
これらに当てはまる生徒は、夏期講習に参加することで学力を向上させることができるでしょう。
ただし、どこでもいいわけではないので、合う塾や予備校を選んでください。
参加しなくてもいい生徒
- 勉強する気が全くない
- 自分で計画して勉強できる
- 部活や他の習い事に力を入れたい
- 塾や予備校が遠い
これらに当てはまる人は、夏期講習に参加する必要がありません。
やる気があまりにもない場合、参加したことに満足してしまい、学力を伸ばすことはできません。
お金と時間を無駄にしてしまいます。
反対に自分で進められるのに夏期講習に参加しても、通塾の時間がもったいないし、内容も物足りなく感じることがあります。
選び方
せっかく参加するなら、ぴったりの塾を選んでほしいです。
そのための選び方のステップを紹介します。
ステップはこの7ステップです。
- 目的の明確化
- 授業形態
- サポートを確認
- 近くにあるのかチェック
- 料金を確認
- 問い合わせ教室見学
- 申し込む
step
1目的の明確化
まずは目的を明確にすることから始めましょう。
これが決まっていないと夏期講習に参加しても学力は向上しません。
「苦手克服」「1学期の総復習」「受験対策」など、目的によって行くべき夏期講習は違います。
家族とも相談して、行く必要がないと判断したらあとは自分で計画を立てて勉強を進めていきましょう。
step
2授業形態
目的が決まったら次にどこの夏期講習に参加するのか決めていきましょう。
まずは授業の形態からです。
個別指導塾か集団指導塾かで授業の形態は異なります。
個別指導塾は、先生が近くについてくれて手厚く面倒を見てくれます。
勉強が苦手なお子様は、分からないことをすぐに聞けるので個別指導塾がおすすめです。
一方で集団指導塾の場合は、先生が大勢の生徒に対して講義形式で指導してくれます。
先生の指導力があることが多いので、特に大学受験対策をしたいお子様は、こちらがおすすめです。
夏期講習は期間も塾によって異なります。
短期集中~長期まであるので、夏休みの予定と照らし合わせてください。
期間に関しての詳細はこちらの記事にまとめました。
→夏期講習の期間や申し込み期限について
step
3サポートを確認
授業形態が決まったら、サポートも確認しておきましょう。
自習室の有無や資料の豊富さ、スケジュール管理などサポートが充実しているところだと夏休みの間にグッと成績を上げられるようになります。
step
4近くにあるのかチェック
ここまで来るとある程度絞れてきます。
次は家の近くにあるのはどこかマップで調べてみましょう。
いい塾でも遠すぎると通塾の負担が大きくなってしまいます。
車で1時間以上もかかる場合だと心身にストレスがかかってしまい、勉強どころではなくなります。
立地なども考慮しつつ、無理なく通える塾・予備校を選びましょう。
step
5料金を確認
いくつか候補が上がったら料金の確認です。
夏期講習は塾や予備校によって料金が異なります。
10万以上かかる場合もあるので、どれくらいの料金になるのか事前に調べましょう。
HPで検索するか、直接問い合わせると具体定な金額を知ることができます。
step
6問い合わせ&教室見学
時間に余裕がある場合は、興味のある塾・予備校に問い合わせるか、資料請求、教室見学をするといいです。
1番いいのは、教室見学をすることです。
教室内の雰囲気もそうですが、一度見学することで無理なく通える距離か、周りは騒がしくないかなど実際に行ってみないと分からないことを味わえます。
step
7比較
最後に興味のある夏期講習を比較して決めましょう。
料金・通いやすさ・先生の質・雰囲気など様々な要素を考慮して決めるようにしてください。
まとめ
今回は、夏期講習に行くべきかを中心に書きました。
伝えたかったことは、「みんな夏期講習に行けばいいわけではない」ということです。
確かに参加して大きく成績を上げられるお子様もいます。
しかし、目的もなくやる気もなく、とりあえず参加してるだけでは何も変わりません。
夏休みをどうやって過ごすのかをよく考えて、ご家庭で相談して決めてください。