僕は勉強が嫌いでした。少し好きだったのが世界史くらいで、他の教科は楽しさが分からず、受験生の時はとてもつらかったです。
成績も変化がなかったです。
しかし、たった1つのことを意識したことで自分が勉強ができるという感覚を掴めるようになり、成績にも変化が表れました。
それによって少し勉強が楽しめるようになり、名古屋大学経済学部に合格することが出来ました。
今回は、どんなことを意識して勉強すれば成績が上がるのかお伝えします。
この記事で分かること
- 勉強で意識すべきこととは?
- 具体的な実践方法
勉強はアウトプット重視
結論、勉強において大事なことは「アウトプット重視」ということです。
アウトプットとは、入れた知識を外に出す行為です。
人の記憶がいつ定着するのかというと1番は思い出す時です。頑張って頭の中から引き出そうとする時に記憶力が高まります。
だから、とにかく思い出すというのが大事になります。
具体的な実践方法
僕がどうやってアウトプットしていたのか、具体例を紹介していきます。
それがこの4つの方法です。
- 聴く→暗記→声に出して書く
- 読んですぐ復習
- タイムカプセル小テスト
- 人に話す
順番に解説していきます。
①読む→暗記→声に出して書く
僕は世界史の勉強を音声付きの参考書でやっていました。
音声はなくても大丈夫です。
まずCDの音声を聴き、目で文章を追いながら、声に出して読みます。
5回ほど読んだら、次に何も見ないで、今勉強したことを声に出してながら紙に書いていきます。
「○○年にこんな出来事があって、それによって改革が行われ…」という風に。
これを繰り返していきます。
ポイントは思い出す時、絶対に何も見ないで自力で思い出せるだけ思い出すことです。そうじゃないと効果もなくなります。
『音声を聴きながら文章を読む⇔何も見ないで声に出して紙に書いてみる』これの繰り返しだけで僕は一次試験の世界史で9割取れました。
やってみる価値ありです。
②読んですぐ復習
①の方法だと勉強できる場所が限られます。
だから今度は教科書、参考書さえあればできる勉強法を教えます。
まずは覚えたい部分を読みます。そして、見開き1ページが終わったら一度本を閉じます。
その後、今のページに何が書いてあったのか頭の中で1分ほどで思い出していきます。声を出せるなら出しながらの方がおすすめです。
ここまでできたら、また本を開いて確認していき、覚えられていなかった場所を確認していきます。
『本を読む⇒一度閉じる⇒何が書いてあったか復習』これを繰り返していきます。
③タイムカプセル小テスト
復習はしばらく時間が空けてからすると、より記憶の定着に良いとされています。ですが、①②はかなり短時間での復習になります。
これだけだと記憶が曖昧になってしまうのでタイムカプセル小テストをしてみてください。僕が勝手につけた名前です。
どういう方法かと言うと、あるページを勉強した時に小テストを作成しておきます。
作成した小テストはその日には解かず、3日後に解いてみるという方法です。
テストになると必死に思い出そうとするので通常の勉強よりも集中力も高まります。この瞬間に記憶力が高まります。
小テストを作成する時は選択肢タイプではなく、記述タイプがいいです。
選択肢タイプだとうろ覚えでも解答出来てしまうので、ノーヒントで自分の頭から引っ張り出す記述タイプで作成しましょう。
④人に話す
勉強をしたことを相手に伝える、相手に教えるというのも記憶の定着には良いです。クラスメイトでも家族の誰かでもいいです。
勉強したことをまとめて話してみてください。
話すためには自分の中で情報が正しく整理されていて、記憶していないとできません。
もし話す相手がいない場合は、「1人授業」がおすすめ。これが1番のオススメです。
その名の通り、先生になりきって授業をするという方法です。
教科書や参考書で勉強して、一通りやったら目の前に生徒がいると仮定し、授業をしていきます。
僕は小さめのホワイトボードを買って、そこに書きながら見えない生徒に説明しながら授業をしていました。
もし説明できないところがあったら、そこがまだ覚えられていない箇所なので、後で確認をしましょう。
遠くから見ると、完全に間抜けかもしれませんが、1度やってみてほしいです。本当に記憶に残ります。
①~④の勉強法がおすすめの理由
どうしてこの勉強法がおすすめなのか、その1つは記憶の定着に欠かせない「思い出す」というトレーニングができるからです。
そして、もう1つは勉強してる気で終わらないからです。
あなたは勉強中に文字を追っているだけになったり、ノートに写すだけになったりすることはありませんか?
一人での勉強になると思い出さないといけないというプレッシャーが減るので、勉強をしているようでしていないということが起きてしまいます。
これだと時間が過ぎていくだけで何も記憶できないので、もったいないです。
でも、紹介した方法のように後から思い出さないといけない状況を作ることで、インプットの質が高まり、多くのことを覚えることができます。
例えば、先生に「来週テストするから、しっかり覚えておけよー」って言われると真剣に覚えようと努力しますよね?
それと同じです。
危険な勉強法
それを踏まえたうえで、危険な勉強法も紹介します。
今から紹介する勉強法をしている人は効率が悪く、成績につながりにくいので今すぐにやめてください。
危険な勉強法
- ノートにまとめる
- 読むだけ
順番に解説していきます。
①ノートにまとめる
ノートにまとめる時に参考書や教科書を見ながらだと、ただ書き写すだけで脳をほとんど刺激していません。それに時間もかかります。
どうしてもノートにまとめたい場合は、『まず覚える⇒何も見ないで書いてみる⇒確認する』というステップを踏むようにしましょう。
②読むだけ
黙読も音読も文字を追うだけになりやすいです。内容は覚えようとしない限り、絶対に頭に入りません。
だから読みっぱなしではなくて、ちゃんと覚えられているのか読んだ後に復習してください。
まとめ
勉強をするときに意識すべきポイントは、『アウトプット=自力で思い出す』ことです。
これができることで記憶の定着も格段に良くなりますし、インプットの質も高まります。
すぐに試せることなので、次勉強する時から必ず意識してみてください。
思い出すことを意識してこれから勉強に取り組んでみましょう。