本記事ではこのように考えてる人に向けて、「浪人の成功率と成功するための具体的な方法」を解説していきます。
現役生の時に思ったような結果が残せず、浪人することを決めた人もいるでしょう。
「来年こそは絶対に受かってやる!」と熱い思いがあるはずです。
ですが、どれくらいの浪人生が次の受験で目標を達成できるのか、知ってますか?
これを知らないまま過ごしてしまうと、浪人は失敗します。
1年間頑張ったのに結果が出ないと、精神的にきついです。
実際、僕の友達には浪人した子が何人かいましたが、誰一人第一志望に合格することができませんでした。
あなたにはそんな思いをしてほしくないので、本記事では浪人生としての心構えを詳しくまとめてあります。
本記事を最後まで読むことによって、浪人を成功させ、合格を掴むためのヒントを得られます。
知っているか知らないかで受験の結果は変わってきます。ぜひ参考にしてください。
本記事で分かること
- 【かなり低い!】浪人の成功率
- 【やりがち】浪人が失敗する原因
- 【志望校合格のため】浪人の成功率を上げる方法
それではさっそくいきましょう。
浪人の成功率は極めて低い
まずは、浪人の成功率からお伝えします。
なんと浪人の成功率は「10%」と言われています。
この場合の成功とは「第一志望合格」としています。
10人に1人しか第一志望に合格できないとすると、相当低いということが分かりますよね。
さらに現役より上位の大学に合格できる割合は浪人生の20%です。
1年間多く勉強をしたのにも関わらず、5人のうち4人は成績が下がってしまうということです。
このことから何が分かるかと言うと、「浪人すれば成績が上がるわけじゃない」ということです。
かなり残酷なデータと言うことが分かったもらえたでしょう。
だから、浪人生は現役生の時以上に勉強に真剣に臨まないといけないということになります。
どうして浪人しても成績が伸びないのか?
「1年長く勉強できるのに、どうして浪人しても成績が伸びないの?」と疑問に思うかもしれません。
実はこれには理由があります。
その理由が「1年間忘れていくから」です。
どういうことか解説します。
浪人したら1年間余分に勉強できるから安心する人が多いですが、それは浪人のメリットだけを見ています。
これは間違いです。
1年間余分に勉強できるということは、同時にその時間だけ忘れていくこともあるということ。
つまり合格するには、現役の時に勉強して覚えたことを1年間忘れないように勉強しつつ、合格に必要な勉強をしていかないといけないということで、多くの浪人生がこれを見落としているのです。
人は勉強しなければ忘れていく生き物です。
現役生の時に何度も繰り返して勉強したことであっても、1年間放置してしまえば9割は忘れます。
忘れていかないようにサボらずに勉強しないと、当然ですが成績は落ちていきます。
1年余分に勉強できるメリットと、1年間忘れていくデメリットを理解しておきましょう。
浪人の成功率が低い理由
ではここからは、浪人の成功率が低い理由をより詳しく解説していきます。
浪人の成功率が低い理由
- 自己分析が不十分
- 最初の成績が良くて油断する
- 目的を見失う
- やる気が無くなっていく
- サボり方を知ってしまう
- 勉強以外のことに目移りする
- 苦手科目から逃げる
- 勉強法が間違っている
順番に解説します。
浪人の成功率が低い理由①自己分析が不十分だから
1つ目が自己分析が不十分だからです。
自分のできること、できないこと、得意教科、苦手科目などを把握して、現状から目標に到達するためにはどうしたらいいのか分からないと受験は失敗します。
大抵の人が感覚で勉強してしまいます。
でも、これでは実力がついていきません。
できることを何度もやったり、できないことから無意識に逃げてしまったり、本番に間に合わなかったりする危険があるのです。
受験は自分のことを知ることから始まります。
浪人の成功率が低い理由②最初の成績が良くて油断するから
2つ目が、最初の成績が良くて油断するからです。
浪人生になったばかりの時に模試を受けると現役生の時の貯金もあるし、さらにまだ3年生になったばかりの現役生が相手なので、成績が上位になることがあります。
その結果に慢心し、油断してしまうと浪人は上手く行きません。
油断すれば勉強時間が減り、成績は下がりやすくなるし、現役生は実力を着実につけていくからです。
そしていつの間にか抜かされて、受験に失敗してしまうのです。
最初の成績が良くても、「そりゃそうだ」くらいの気持ちで、兜の緒を締めて勉強に尽力してください。
浪人の成功率が低い理由③目的を見失うから
3つ目が目的を見失ってしまうからです。
人は目的がなければ頑張れません。
- どうしてその大学に行きたいのか
- 合格してどんな学生生活を送りたいのか
- 卒業後はどんな会社に就職したいのか
こういったことを浪人中は忘れないようにしてください。
毎日勉強をしていると「あれ?何のために勉強しているんだっけ?」「こんなこと勉強して何の意味がある?」と考えることがあるかもしれませんが、こうなってきたら危険です。
モチベーションも下がるし、成績も下がります。
目的は明確にして、紙に書く、スマホの壁紙にするなどして見失わないように工夫してください。
浪人の成功率が低い理由④やる気が無くなっていくから
4つ目がやる気がなくなっていくからです。
浪人を決めた最初の頃は「よし!来年こそは合格してやる!」と意識も高いです。
しかし、1年と言うのは長いので、その意識も下がっていきます。
すると、やる気が無くなって勉強する時間や量、質も下がっていってしまうのです。
浪人の成功率が低い理由⑤サボり方を知ってしまうから
5つ目がサボり方を知ってしまうからです。
浪人生は現役生に比べたら自由が利きます。
だから、少し勉強しただけで休憩をしてしまったり、スマホをいじりながら勉強してしまったりと現役生の時ほどの必死さが無くなります。
また、浪人生は全員が全員、本気で合格したいと考えているわけではないので、そういう人から悪い影響を受けて、サボることが習慣化される危険性もあります。
当然、サボればそれだけ勉強しなくなるので、積み重なったら合格は遠のいていくので、注意が必要です。
浪人の成功率が低い理由⑥勉強以外のことに目移りするから
6つ目が勉強以外のことに目移りするからです。
例えばスマホや恋愛など。
勉強したうえでならいいですが、いつの間にか勉強後回しで、スマホや恋愛に夢中になってしまう人がいます。
勉強から逃げたい、遊びたいという気持ちは湧いてくるのは当たり前のことかもしれません。
しかし、それは浪人が失敗する大きな原因です。
自分を律して、勉強を第一に考えられる環境や考え方を整えていきましょう。
脱スマホの方法はこちらにまとめたので、参考にしてください。
→【受験の天敵】脱スマホの5つの方法
浪人の成功率が低い理由⑦苦手科目から逃げるから
7つ目が苦手科目から逃げるからです。
成績を上げる1番の方法は苦手科目を勉強することです。
なぜなら伸ばせる幅が広いから。
例えば、100点満点中90点取れる得意科目と20点しか取れない苦手科目があった場合。
得意科目はあとどれだけ頑張っても10点分しか伸ばせませんが、苦手科目は80点分も伸ばせる可能性があります。
だけど、「苦手だからやりたくない…」という気持ちが強すぎて、いつまでも勉強しない人がいます。
これはもったいないし、受験に失敗する可能性を高めてしまっています。
自己分析で自分の苦手を把握したら、1年間かけてできるようにしていきましょう。
浪人の成功率が低い理由⑧勉強法が間違っているから
8つ目が勉強法が間違っているからです。
厳しい言い方ですが、勉強法が間違っていれば、何年浪人しても変わりません。
- 教科書や参考書を黙読するだけ
- ノートにまとめる
こういった勉強法はすぐにできますが、知識が身につきづらい間違ったものです。
だから、改めて自分の勉強法は間違っていないか、チェックしてみましょう。
以上が浪人の成功率が低い理由です。
浪人の成功率を上げる方法
では次に、浪人の成功率を上げる方法を解説していきます。
それがこの9つです。
浪人の成功率を上げる方法
- 現役時代なぜ合格できなかったのかを明確化
- 目標の明確化
- 目標を高めに設定する
- 生活のリズムを一定にする
- 欲に負けない
- 息抜きの時間を作る
- 絶対に油断しない
- 正しい勉強法をする
- 自分に合った予備校を選ぶ
順番に解説していきます。
浪人の成功率を上げる方法①現役時代なぜ合格できなかったのかを明確化
1つ目が、現役時代なぜ合格できなかったのかを明確にすることです。
合格できなかったのには必ず理由があります。
それを自分で認識して解決出来なければ、1年余分に勉強しても目標を達成するのは厳しいです。
- 1次試験の数学ができなかった
- 速く解くのが苦手
- 文章を読むのが遅い
- 英作文で点が取れなかった
など挙げられるだけ挙げましょう。
そして、これを潰しながら勉強をすることで効率的に成績を伸ばすことができます。
浪人の成功率を上げる方法②目標の明確化
2つ目が目標の明確化です。
浪人することを決めたら、早い段階で目標を設定してください。
目標は「○○大学△△学部に合格!」という長期の目標だけではなく、1か月後、半年後などの短期、中期の目標も設定してください。
長期の目標だけだと、今月、今週、今日何をすればいいのかが不明確になってしまいます。
期間を絞って目標を設定することで、何をすればいいかが明確になるだけでなく、モチベーションの維持にも繋がります。
また目標を立てる時は、なるべく具体的にしてください。
教科書、参考書、問題集のページ数まで決めておくといいです。
浪人の成功率を上げる方法③目標を高めに設定する
3つ目が目標を高めに設定することです。
最初もお伝えしたように、浪人生の第一志望の合格率は10%ととても低いです。
これには様々な理由がありますが、その一つが油断です。
「これなら余裕で合格できる」という油断が勉強の質や量を下げてしまいます。
そうならないように、目標を高めに設定してください。
そうすれば、「このままじゃダメだ」という意識が芽生えます。
浪人生は油断しやすく足元をすくわれやすいので、常に焦りやプレッシャーを感じられる目標設定を心がけてください。
浪人の成功率を上げる方法④生活のリズムを一定にする
4つ目が生活のリズムを一定にすることです。
予備校に通うならよっぽど大丈夫ですが、宅浪をする場合、生活のリズムが狂いやすくなります。
生活のリズムが崩れると、勉強に集中できない、眠くなるなど悪影響が出ます。
寝る時間、起きる時間、食事の時間を一定にしてください。
自己管理ができないと本番で力を発揮できなくなります。
浪人の成功率を上げる方法⑤欲と上手く付き合う
5つ目が欲に上手く付き合うことです。
浪人生は現役生の頃と比べると自由度が高いです。
さらに先に大学に入った友人の姿を見て「羨ましいな…」と考えてしまうので、欲に負けやすくなります。
恋愛やスマホといった誘惑は完全にシャットアウトするのは難しいかもしれません。
それなら自分の中でルールを決めてください。
毎週何曜日とか、1日何時間などルールがなければ、勉強の優先順位が徐々に下がっていくので、当然成績は下がっていきます。
欲に負けないというよりも、欲に適度に負けつつ、流されない力を身につけることが大事です。
浪人の成功率を上げる方法⑥息抜きの時間を作る
6つ目が息抜きの時間を作ることです。
⑤とも似ていますが、我慢するのはよくないです。
毎日朝から晩まで勉強できるならいいですが、体を動かしたり、趣味に時間を割いたり、休憩したりと息抜きをしてください。
息抜きの時間を作らずに勉強だけしていると健康にも悪いし、だんだんと集中力が下がっていき、知らず知らずのうちに質が下がっていきます。
浪人の成功率を上げる方法⑦絶対に油断しない
7つ目が絶対に油断しないことです。
浪人生は「あと1年もある」という油断や、最初成績がよかったから「楽勝じゃん」という油断をして、受験で悔しい思いをするパターンが多いです。
だから、浪人をすると決めた時から合格発表まで、油断をせずに勉強に取り組んでください。
とはいえ、油断しているかなんて自分では判断が難しいですよね。
だから、計画や目標を短期で設定して、それを達成できるように頑張るといいです。
目標や計画など、頑張りが目に見える形にしておけば、油断した時に気づきやすくなります。
浪人の成功率を上げる方法⑧正しい勉強法をする
8つ目が正しい勉強法をすることです。
正しい勉強法とは、「成績が伸びる勉強法」ということです。
人それぞれやり方は色々ありますが、正しい勉強法に必要な要素はこちら。
ポイント
- 回数をこなせること
- 何度も思い出すこと
この2つの要素が大事です。
人は回数をこなすこと、何度も思い出すことで記憶を長期記憶として脳に保存してくれます。
自分の勉強法が正しいか、改めてチェックしてみてください。
⑨自分に合った予備校を選ぶ
9つ目が自分に合った環境を選ぶことです。
多くの浪人生は予備校に通いますよね。
でも、予備校はどこでもいいわけではありません。
なぜなら人は環境によって大きく変わる生き物だからです。
例えば、田舎出身の友達が上京したら垢ぬけたみたいなことがありますよね。
これはまさに環境の力です。
だから、予備校を選ぶときも「あなたの成績が上がる」環境が整った場所を選ぶことが重要です。
おすすめの予備校や選び方をこちらの記事にまとめたので、参考にしてください。 浪人するんだけど、どの予備校がおすすめか分からない そもそも浪人生に予備校は必要? 本記事ではこのように考えている人に向けて、おすすめの予備校と予備校の必要性について解説していきます。 ...
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宅浪はいい人にはいいですが、自分を甘やかすことのできる環境なので、おすすめしません。
以上が浪人の成功率を上げる方法です。
まとめ:浪人の成功させるための心がけ
さて、今回は浪人の成功率や成功率を上げる方法について解説しました。
忘れないでほしいことは、頭はいきなりよくならないということです。
受験勉強は日々の積み重ねが重要で、毎日コツコツ頑張った人が報われやすいです。
だから、油断をせず、焦りすぎず、やることを明確にして日々積み重ねっていってください。
応援しています!