このように考えている人の悩みを解決するための記事になります。
今回は、塾の種類と正しい塾の選び方についてまとめました。
塾選びの参考にしてください。
この記事で分かること
- 塾の種類
- 正しい塾の選びの方程式
- 自分がどの塾に通えばいいのか
どれだけの生徒が塾に通っている?
今は大手から個人まで数えきれないほどの塾が存在しますが、一体どれだけの生徒が塾に通っているのでしょうか?
データを元にご紹介します。
参考にさせていただいたのは、ベネッセ教育総合研究所が公開している第4回学習基本調査報告書になります。
まずは高校生全体の「通塾率」からです。(※塾とは学習塾、予備校を指します)
調査第1~4回の学習塾・予備校の利用率をグラフにしたものがこちらになります。
通塾率は増加傾向にありますが、第4回では25.3%と約4人に1人だということがわかりますね。
個人的には「あれ?思ったより少ないぞ?」という感想です。
次は偏差値別で見てみましょう。
「学習塾や予備校の利用率(偏差値別)」を表にしたものがこちらです。
偏差値別で見てみると、偏差値が高いほど塾に通っているということが分かりますね。
僕は「THE自称進学校」に通ってましたので、データよりも多くの人が塾を利用していたのかもしれません。
結論
- 塾に通う高校生はそこまで多くない
- 通塾率は増加傾向にあり
- 偏差値が高い方が塾を利用することが多い
塾に通う目的は?
では、次に塾に通う目的をお伝えします。
これは全員が同じではなく人それぞれになります。
目的はこのようなものが挙げられます。
- 学校の授業を理解するため
- 第一志望の大学に合格するため
- 1人ではサボってしまうから
- 苦手な科目を克服するため
- ライバルが通ってるから
この「目的」というのがとても大事です。
目的がそのまま塾選びに繋がってくるからです。
例えば「A君がオススメしてくれた塾は自分には合わなかった」ということが起こりうるのですが、それは目的が違うからです。
塾には多くの種類がありますので周りの意見に流されすぎず、自分の目的に合った塾を選べるといいですね。
塾にはどんな種類がある?
次に塾にはどんな種類があるのかお伝えしていきます。
ここを知らないと、合わない塾に通う可能性もあるので集中して読んでください。
塾の種類|目的別
まずは目的別で塾の種類とその特徴を紹介していきます。
塾の種類はこのように分けられます。
- 補習塾
- 進学塾
- 予備校
- 総合塾
- 専門塾
順番に解説していきます。
①補習塾
補習塾は、学校の授業に合わせて指導を行う塾です。
受験目的ではなく学校の成績を上げるために、学校で習った範囲の復習や定期テストに向けての対策をしてくれます。
どちらかというと勉強が嫌いだったり、授業についていくのが大変になった生徒が多いです。
補習塾の長所は以下の通りです。
補習塾の長所
- 地域密着型の塾が多い傾向あり
- 生徒一人ひとりへの手厚いサポートがある
一方で補習塾の注意点がこちらです。
補習塾の注意点
- 先取り学習はできない
- 受験向きではない
②進学塾
進学塾は「合格」を目的にした塾です。学校の授業の内容+αを学べます。
入試から逆算した独自のカリキュラムを持ち、それに沿って進めていくため、学校の授業よりもスピードが速いです。
比較的、学力の高い人が多いのも特徴の1つですが、学力別でクラスを分けられるため、成績がそこまでいい生徒ばかりというわけではありません。
進学塾の長所は以下の通りです。
進学塾の長所
- 受験の情報が得やすい
- 生徒も講師も熱量が高い
- 高いモチベーションをキープできる
一方で進学塾の注意点はこちら。
進学塾の注意点
- 途中入塾した際は置いていかれやすい
- 入塾前にテストがあることも
- 一定の点数以上じゃないと入塾できないかも
③予備校
予備校も受験対策をして合格を目的にしている教育施設です。
そのため進学塾の1つです。
ただ予備校というのは高校生・既卒生を対象に指導をしており、大学入試のみを取り扱っていること、講義が自由に選べる(好きな講師を選べる)ことなど一般的な進学塾と違う部分があります。
塾と予備校で悩んだ場合は、どちらが自分に合っているのかを考えるといいです。
塾と予備校の違いとしては、サポートの手厚さです。
塾では決まった講師が授業や進路指導を行ってくれます。
また授業は生徒を指名してくれることが多く、やり取りがあります。
いつも見てくれてあなたのことを理解している講師がアドバイスをくれることになります。
一方で予備校では、1対多数の講義形式であるため、講師の一方的な説明を聞くのが一般的です。
また、予備校の講師は講義専門で進路指導をすることはないです。
④総合塾
補習塾と進学塾、両方を兼ね合わせ、総合的に幅広く指導をしてくれるのが総合塾です。
そのため受験対策や進路相談ができる上に学校の授業の復習や定期テストに向けての対策などもしてくれます。
クラスは目的に応じて分かれます。
総合塾の長所は以下の通りです。
総合塾の長所
- 塾を変える必要がない
- カリスマ講師がいることが多い
一方で注意点は以下の通りです。
総合塾の注意点
- 人気カリスマ講師は進学クラスを担当
- クラスによって指導力に差がある
⑤専門塾
教科や学年など、何かに特化した塾を専門塾と言います。
「中学受験専門塾」や「数学専門塾」などです。
専門塾の長所は以下の通りです。
専門塾の長所
- 特化した分野の情報や対策がばっちり
一方で注意点は以下の通りです。
専門塾の注意点
- 自分の苦手が分かっていないと機能しない
- 苦手科目克服になるためつらいかも
ここまでのまとめ|塾の種類と目的別
これが塾を目的別に分けたものになります。
目的別 | |
補習塾 | 学校に合わせて復習などしてくれる塾 |
進学塾 | 合格を目的にした塾 |
(予備校) | 高校生・既卒生対象の進学塾 |
総合塾 | 補習塾と進学塾を兼ね合わせた塾 |
専門塾 | 何かの分野・学年に特化した塾 |
でも、これだけでは「ここの塾に行こう!」と決めることは困難です。
まだ目的によって分けただけだからです。
続きへ行きましょう。
塾の種類|学習スタイル別
ここからもっと具体的にするために、学習スタイル別に分けていきます。
あなたに合った学習スタイルの塾を選ばないと「あれ?なんか勉強しづらい…」と言うことになってしまいます。
学習スタイル別の塾の種類がこちら。
- 個別指導方式
- 集団指導方式
- 自立学習型
- 映像指導方式
- eラーニング型
順番に解説していきます。
①個別指導方式
1人の講師が3人以下の生徒に対して指導を行う方式を個別指導方式と言います。
生徒一人につき1つの学習スペースがあり、そのスペースで勉強をします。
「個別指導=マンツーマン」ではないので気を付けてください。
個別指導方式の長所は以下の通りです。
個別指導方式の長所
- 成績や時間に合わせてオーダーメイドで授業を受けられる
- 分からないことはすぐに聞ける
- 自分に合う講師を選べる
一方で注意点は以下の通りです。
個別指導方式の注意点
- 個別のためお金が高くなる
- 講師が学生の可能性が高い
②集団指導方式
1人の講師が4人以上の生徒に対して指導を行う方式を集団指導方式と言います。
集団と言っても規模は様々で大人数、少人数(4~10人)など塾によって違うようです。
集団指導方式の長所は以下の通りです。
集団指導方式の長所
- 一定のペースで学習が進められる
- 周りの生徒と競い合い比較できる
- プロの講師が指導してくれて授業の質が高い
- 模試にも積極的に参加できる
- 個別指導方式の塾に比べて費用が安い
一方で注意点は以下の通りです。
集団指導方式の注意点
- 学校や部活が忙しいと参加や両立が困難になる
- 個別に比べて講師との距離は遠くなる
- 講師の個別の対応が難しくなる
- 置いていかれるとその後大変
③自立学習型
自立学習型の特徴は事前に決められたプランに沿って、映像やプリントを使って生徒1人1人が自分で学習を進めていくことです。
もちろん講師もいます。
ですが、講師が授業をしたり1から10まで全て教えたりするのではなく、あくまで生徒が自主的に学習を進め、そのサポートを講師がしてくれるのです。
生徒は10~20人程です。
自立学習型の長所は以下の通りです。
自立学習型の長所
- 自分で学ぶ姿勢、習慣を付けられる
- 自分に合ったプランで学習を進められる
- 学校や部活動との両立がしやすい
- 費用が比較的安い
一方で注意点は以下の通りです。
自立学習型の注意点
- 講師のレベル(質)が成績に直結する
- 全部教えてもらえるわけではないこと
④映像指導方式
最近人気なのがこの映像指導方式ではないでしょうか。
事前に録画された講義の映像を見て学ぶ方式です。
映像指導方式の長所は以下の通りです。
映像指導方式の長所
- 早送り巻き戻しや一時停止などの操作ができる
- 理解できるまで繰り返し講義を受けられる
- 人気講師の質の高い講義を遠方でも受けられる
- 自分の都合に合わせて講義を受けられる
一方で注意点は以下の通りです。
映像指導方式の注意点
- 映像の分、緊張感がなくなってしまう
- 演習の量が減りがちになる
⑤eラーニング型
映像指導方式とあまり違いはありませんが、今ではeラーニングというのが流行っています。
eラーニングとは、インターネットを活用した学習のことです。
講義の映像を塾だけでなく、自宅のパソコンや持ってるスマホで見れます。
塾に行くのではなく、好きなところに塾を持ち運べるのです。大手の塾では取り入れられています。
eラーニングの長所は以下の通りです。
eラーニングの長所
- 好きな時間、好きな場所で講義を受けられる
- 進捗などもデータで管理してくれる
一方で注意点は以下の通りです。
eラーニングの注意点
- 映像の分、緊張感はなくなりやすい
- 塾に通うというより自宅学習に近い
ここまでのまとめ|指導方式別
指導方式別の塾の種類がこちらになります。
指導方式別 | |
個別指導方式 | 3人以下の生徒:講師 |
集団指導方式 | 4人以上の生徒:講師 |
自立学習型 | 自分で勉強&講師がサポート |
映像指導方式 | 事前に録画された講義の映像を見て学ぶ |
eラーニング型 | インターネットを活用した学習 |
塾の種類|規模別
さてここまでで目的と学習スタイルをやりました。
続いては塾の規模別で見ていきましょう。規模によっても違いがあります。
規模別の塾の種類がこちらです。
- 大規模の塾(大手の塾など)
- 小規模の塾(個人含む)
順番に解説していきます。
①大規模の塾(大手、中規模など)
大規模の塾とは全国的に展開されている塾のことです。
CMで見る塾は基本的に大規模の塾になります。
大規模の塾の長所は以下の通りです。
大規模の塾の長所
- 合格実績が非常に多い
- 受験の情報が豊富
- 通いやすい場所にある
- 授業の内容がしっかりしていて量が豊富
- 生徒数が多いため競争が激しく刺激になる
一方で注意点は以下の通りです。
大規模の塾の注意点
- 費用が高いこと
- 生徒数が多く手厚いサポートは望めない
②小規模の塾(個人塾含む)
一部地域に限られる塾は小規模塾になります。
小規模の塾の長所は以下の通りです。
小規模の塾の長所
- サポートが手厚い
- 講師との距離が近い
- 個人個人に合わせて柔軟に対応してくれる
- 地元の情報は豊富
一方で注意点は以下の通りです。
小規模の塾の注意点
- 合格実績が少ないこと
- 受験の情報が大手には劣る
地元の情報が豊富だから中学受験や、高校受験向きです。
塾選び方程式
ここまで目的別・学習スタイル別・規模別で塾選びの仕方をお伝えしました。
現在の正しい塾選び方程式がこちらの画像になります。
塾選び方程式に欠かせない2つの要素
目的、学習スタイル、規模、という3つの視点から塾についてお伝えしてきましたが、実はこれだけで塾を決めてしまうのはとても危険です。
ここにあと2つ外せない要素があります。
①本人の感想
どこの塾にするか決める前には必ず資料請求、見学、体験をしてください。
できれば体験授業に参加するのが1番いいです。
無料でさせてくれる塾は多いですから。
というのもどれだけ評判が良くても自分に合うのかは別の話だからです。
友達が行ってるから自分も同じ塾で大丈夫というわけではないし、評判のいい講師だから大丈夫というわけではありません。
相性いい/悪いは誰にでもあるので、もし見学や体験もせずに入塾してしまうと後になって「あれ?なんか自分に合ってない…」ということになってしまいます。
自分に合わない塾に通うと成績が落ち、勉強することがストレスになります。
雰囲気や授業内容や講師や生徒など、自分の目や耳、肌で感じたものを大事にしてください。
お知らせ
こちらの『イーリズム塾探し』では、複数の塾に一括で体験授業が申し込めます。
100社以上と提携を結んでいるので、あなたに合った塾が非常に見つけやすいです。
後回しにすると、忘れてしまうので今すぐ試してみましょう。
\体験授業の予約が簡単!/
自分が勉強に集中できる塾か見学、体験をしてみましょう。
②親御さんの意見
なるべくお子様本人の意見を尊重してほしいのですが、親御さんの意見も大事にしてください。
雰囲気や講師、サポート体制を見て、本当にこの塾で預けて大丈夫かだけでなく、塾の費用や立地などもよく確認しましょう。
正しい塾選びのまとめ
さてこれで全ての要素が揃いました。
それがこちらです。
塾選びの要素
- 目的
- 学習スタイル
- 規模
- 生徒の感想
- 親御さんの意見
そして、こちらが【正しい塾選び方程式】になります。
要素が多くて大変だと思った人もいると思いますが、今や塾は数えきれないほどありますので、これくらいちゃんと絞っておく必要があります。
塾に入ったらOKではなく、塾に入ってからが勝負です。
塾選びを間違えてしまうと成績が伸びづらかったり、逆効果になってしまうこともあります。
この方程式を使ってあなたに合う塾を見つけてください。